旅のキュレーション空間
「ターミナル ギンザ」

観光バスが発着する9時から21時までは、観光案内のカウンターにバイリンガルのスタッフが常駐。インターネット検索代行サービスを含め、親切丁寧な案内サポートを行ってくれる。

 三原通りに面した1階の「観光バス乗降所」前には、国内外から訪れる観光客に向けた、観光案内や外貨両替、手荷物一時預かり・宅配、お土産も扱うコンビニエンスストアなど、便利な機能が満載のツーリストサービスセンター「ターミナル ギンザ」が。

銀座から、日本各地の魅力を知ってもらうため、全国の優れたフリーペーパー数十種類を取り揃えたユニークなコーナーも。

 「観光案内所の観光地化」をテーマに、新たな旅の楽しさと出会うスポットとして、オリジナルコンテンツを企画・発信し、旅のキュレーション空間を目指す。

 ここで出会った情報から、銀座、東京、ひいては日本各地の魅力を発見し、人々がそれらの場所へと足を向けるきっかけになれば……。銀座から、心躍る未来の旅路が見つかるかもしれない。

 中でもユニークなのが、「ターミナル ギンザ」内に併設されたローソン。

有名な新潟県産の「コシヒカリ」や、レアな熊本県産の「森のくまさん」など、全国から厳選した米を小さな袋に詰め込んだ「全国二合米 えにしちゃん」(各500円)。パッケージも可愛いので、お土産に喜ばれそう。
外国人観光客向けのお土産を意識し、「JAPAN(日本)」「LOCAL(地方)」「GINZA(銀座)」という3つテーマを設け、日本製のストッキング(JAPAN)、地方限定のカップラーメン(LOCAL)、銀座発祥の老舗のお菓子(GINZA)といった、各エリアの特色を表す商品を取り揃えている。

 従来、ローソンが販売しているアイテムとともに、「鳩居堂」や「千疋屋」といった銀座の老舗の商品や、全国各地から集めた醤油や米、イスラム教徒向けにハラール認証を取得したお土産品まで揃っており、幅広い客層が買い物を楽しめるよう、ラインアップが工夫されている。

 店内には、カフェ空間も用意されているので、旅人同士の交流の場としても活用されそうだ。

ハラール認証を取得したお土産品のコーナーには、カステラやせんべいなどがずらり。

●TERMINAL GINZA
・観光案内 9:00~21:00
・コンビニエンスストア・スーベニア(LAWSON) 24時間
・外貨両替(三井住友銀行) 11:00~18:30(日曜・祝日休業)
・宅配便・手荷物一時預かり(佐川急便) 10:30~20:30
・免税カウンター 10:30~20:30

2017.05.03(水)
文=中山理佐
撮影=釜谷洋史