#11
役割を終えたチークブラシを
アイシャドウに?

 まぶたベース的に、ほのかな影色を広めに塗る時は、アイシャドウに添付の小さなブラシではよほどのテクニックがないと上手に仕上がらない。むしろ、チークパレットの中の添付ブラシの大きさとボリュームがちょうど良いのだ。

 だから使い終えたチークはブラシだけ捨てずに取っておいて。うまくすればアイシャドウのパレットの中に、そのチークブラシも収められるかもしれないから。

 何が何でも、もともとの添付ブラシを使わなければいけないわけじゃない。もっと柔軟に考えて、添付ブラシこそ、様々にカスタマイズすべきなのだ。例えば、柄の長い単体ブラシを、柄の部分だけカットして収める、なんていうのもあり。

#12
残ったアイシャドウ
台紙に貼ってパレットに

 結局使えずに残ってしまったアイシャドウって、いろんなパレットの中に散らばっているはず。パレットに1色残っているから捨てたくても捨てられないというジレンマも。

 そこで金皿ごと、ブック型に表紙をつけた厚紙(バインダーでもオッケー)に貼り付けていく。形がバラバラでもお構いなしにどんどん貼っていく。おうち用のオリジナルパレットの出来上がり。

#13
パレットにすると、あら不思議

 違う色と組み合わせると、使えない色が使えてしまう。パレットの醍醐味は、そこにある。

#14
短くなった口紅は
百均のパレットに詰め替える

 口紅みたいな練り物は、ヘラですくって移動。絵の具みたいに混ぜれば、似合わない色も全色使えてしまうはず。

#15
口紅にチークを兼用させて
ポーチを軽くする

 昔は、口紅を頰につけると肌荒れするなんて言われたけれど、今や品質的にもそんな問題はなし。色も、薄づき口紅が増えた今、そのまま頰にぐいっと塗ってもチークとしてちょうどいい発色になるはずで、ならば口紅とチークは兼用でも良いのでは? 実際、両方に使える化粧品はとっても増えているのだ。

#16
ペーパーマスク
広げるのは水で充分

 化粧水など液体を含ませると、むくむくと広がっていくペーパーマスク。一見便利で、経済的に思えるけれど、実際使ってみると、化粧水を結構大量に使わされたりもして、かえって不経済な気もしてしまう。

 実際には、美容液1本分のマスクなんて、そんな贅沢なものありえないわけだから。そこで、ラムネみたいな形に固められたペーパーマスクを広げるのには、水を使ってみてほしい。

 ただそのまま使うのではなく、含まれた水を一度軽く絞った上で、その上から使う分だけの化粧水を含ませるほうが、はるかに無駄がないはず。マスクはそこに含まれた液体を肌の中に入れるだけじゃない。物理的に、1枚の膜で密閉すること、それ自体でも効果が生まれるわけで、そういう意味では、水も上手に利用して。

#17
リピートしていいもの
しちゃいけないもの

 世の中の進化に取り残される人がいるのは 化粧品も同じ。ファンデはとんでもなく進化しているのに、10年前の製品を取り寄せてまでリピートする人がいる。無駄なこだわりってあるものなのだ。

 少なくともリピートして良いものと損するものがあるのを知っておく。化粧水に乳液、洗顔料、アイブロウやアイライナーなどなら、リピートの意味はあり。

#18
化粧品の値上がり値下がり
知らないと損をする

 野菜や魚の値動きと同じ、化粧品にも、意外に繊細な価格変動がある。それも、たった1品の大ヒット作の価格が、マーケットに大きく影響したりするのが化粧品の面白いところ。その1品が相場より高いと、同じアイテムの価格も自然に高騰し、相場より低いとなんとなく価格が下がっていく。化粧品価格ってそういう生き物みたいなところがあるのだ。

 少なくとも今は、シワ改善を国に認められたポーラの美容液が15,000円という値段だから、その影響で今後はリンクルケアの価格が微妙に下がっていくのだろう。同様に、洗顔料の価格は上がり、ファンデーションの価格は下がり、化粧下地の価格が上昇気味にあるのもそういう理由。だから今話題の中心にあるアイテムの価格を1つの相場として、決して見逃さないこと。

#19
だからやっぱり
ベストコスメを買う

 効果も、価格も、満足度も、使い心地も……いろんな意味で、それがしばらく1つの基準になっていくから。

#20
自分でコスメに点数をつける
1人ベスコスに、一理あり

 それがリピートするに値するものかどうか、その判断のために自分で点数をつける“1人ベストコスメ”をやってみる。

 例えば化粧水・乳液・クリーム3品をシリーズで使っていた場合、点数が80点を超えたものだけリピートする、みたいに。いずれにせよ、80点が1つの境界線であるのは全アイテム共通。

2017.04.02(日)
文=齋藤 薫
撮影=西原秀岳

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※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

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