◆ せんねん灸 銀座

マイお灸をみつけて

 お灸ビギナーも経験者も楽しめるのが、せんねん灸 銀座。

 それまでのマイナーなイメージを払拭し、お灸の正しい使い方と選び方を伝えたい、種類豊富な商品を知ってもらいたいという思いから、せんねん灸が2009年にオープン。百貨店が軒を連ねる銀座の一等地にありアクセス至便、ショッピングの合間にふらりと立ち寄れる気軽さが魅力だ。

 1F「せんねん灸 ショールームGINZA」には、せんねん灸の商品をバラエティー豊富に取り揃え、スタッフの説明を受けながら体験ができることから、女性を中心に連日多くの人で賑わう。3Fにはお灸治療とお灸教室が受けられる「せんねん灸お灸ルーム」を併設している。

 こちらの魅力はなんといっても商品の多さ。実際に試しながら、自分の症状や体質にあったお灸を見つけることができるのがうれしい。誤った使い方をしていると効果が得られなかったり危険をともなったりすることも。独学よりまず、門戸を叩くべし!

万能ツボのひとつ合谷(ごうこく)。頭痛や目の疲れは肩から上の症状に効果的。経絡では腸につながるツボで、ここが滞るとくすみや肌荒れを起こす原因にも。手の甲を上にして、親指と人差し指の骨が交わるところからやや人さし指寄りのへこみがそれ。

 1Fの体験スペースでは、火を使うタイプは合谷(ごうこく)で、火を使わないタイプは肩や脚など気になるところに貼り、使用感を確かめてから購入できる。

女性に人気の「はじめてのお灸」シリーズは4つの香りで展開。イラストを用いたパッケージ、ペールトーンの巻紙などが、お灸のイメージを刷新。左から:Thé vert 緑茶のかほり、Encens 香木のかほり、Bouquet はなのかほり、Fruits くだもののかほり 各50点入 900円(税別)。

 最近はギフト需要も増えているとか。予め、パッケージされたもののほか、お試し用の少量サイズを組み合わせてみるのも喜ばれそう。

レトロで可愛いパッケージが人気のシリーズ。もっとも温熱のやさしい「レインボー」20点と、火を使わないお灸「太陽」2個、「世界M」2枚に便利なハンドブックが付いて、850円(税別)。
ギフト用の紙袋も2種類用意。
お灸ルームの待合室。カーテンの奥には畳部屋があり、お灸教室が催される。

 3Fにあるのは、灸治療専門の治療室とお灸教室。ここでは、カウンセリングをもとに、患者にあったツボとお灸をより具体的にアドバイス、症状・体質の改善のためのセルフケアの方法も指導してくれる。治療では、棒灸やもぐさを用い、自分でケアすることが難しい背中をはじめ、カラダ全体の気の流れや歪みをととのえてくれる。

 毎回、好評のお灸教室は火曜から土曜の1日1回、週5回開催。7名ほどのグループで、テーマごとにセルフケアのためのお灸の使い方とツボの探し方について鍼灸師からアドバイスを受けることができる。教室のテーマ、開催日時、予約については公式サイトをチェック。

優しい笑顔と的確な指導で、患者からの信頼も厚い松下さん。
内くるぶしから指4本あがったところにある、「女性のツボ」といわれる三陰交(さんいんこう)。インナーマッスルに働きかけ腰痛、肩こり、冷え症、むくみのほか、子宮につながる流れをととのえることから妊活、美容にも効果的だとか。気になるツボにはマーキングを施してくれる。

●お灸治療 80分コース
料金 初回 6,000円(内2,000円が初検料)、2回目以降 4,000円
※2回目以降に限り、50分コース(3,000円)もあり

●お灸教室
営業時間 火~土曜 13:30~15:00
料金 90分 2,000円

「せんねん灸 銀座」
●せんねん灸 ショールームGINZA

所在地 中央区銀座5-10-9 銀座YKビル1F
電話番号 03-6228-5981
営業時間 火~土曜 11:00~19:00、日曜・祝日・毎月末 11:00~18:00
定休日 月曜(祝日の場合は営業)
https://www.sennenq.co.jp/

●せんねん灸 お灸ルーム(治療室・お灸教室)
所在地 中央区銀座5-10-9 銀座YKビル3F
電話番号 03-6280-6688
営業時間 火~土曜 11:00~19:00(治療の最終受付 17:30)
定休日 日曜・月曜・祝日
http://okyu-room.jp/

2017.02.18(土)
文=吉村セイラ
撮影=鈴木七絵