ホテルの随所で“京都らしさ”に触れる滞在を

 今回のリニューアルのコンセプトは「継承と革新」。京焼・清水焼伝統工芸士 高島慎一氏が手掛けたオリジナルの京焼作品の洗面ボウルや、京都在住のembossアーティストのSai氏による、銅箔を使ったアート作品などを客室に採用。贅沢にも京都が育んだ文化や日本の伝統的な素材、長い歴史とともに培われた「技術や技法」に触れながら過ごすことができるのです。これがまた、とってもかっこいい!

「お着き菓子」の入れ物にはメッセージカードや干菓子などが入っていて、気づかないような小さな物にまで心配りが。日本ならではのおもてなしの心になんだか心が温かくなります。
日本が育んできた美・知恵・おもてなしが息づく「洛=京都」で、その心を「感」じてすごしていただきたいという思いが「感×洛(カンラ)」という名前の由来。

 また、2016年12月には、ラグジュアリースパ「カンラスパ」がオープン。人間の体に7つあると言われている、チャクラポイントに着目したトリートメントメニューが用意されています。

 日本ならではの植物「桜」や「米」を取り入れるフェイシャルトリートメント「清水」(19,008円/60分)や、“感洛玉”と呼ばれる京都「平井常榮堂」で調合された薬草の温かいハーブボールを使ったボディマッサージ「感洛玉」(7,841円/30分 ※オプションメニュー)など、日本の原材料や植物を使用した施術を受けながら、さらに深い癒しにどっぷり浸れそうです。私が滞在したときにはまだ準備中でしたが、次回はぜひ施術も受けたい!

坪庭と水盤の水音が心地よいラウンジ。「土」「紙」「布」「木」、異なる4つの要素をモチーフとしたトリートメントルームでは、その日の体調に合わせたお好みの香りをお選ぶところから極上の癒しがスタート。

 案内していただいた、ホテル カンラ 京都を運営するUDS株式会社の広報・宮原さくらさん曰く、「日本や京都の魅力を発信しながら、いつの時代も変わらない心に響くホテルを目指しています。設計やデザインから運営までできるつよみで、お客様の滞在がより心地よく素敵な思い出と経験になるように、必要なものは素材など一からつくりました」とのこと。今回滞在したことで、その想いを実感することができました。

 今回は1泊2日の短い旅でしたが、特別なことをしなくても、いつもと同じように過ごしているだけで、いつの間にか心も体もほぐされていました。気付けば、なんだか体のなかからパワーが生まれていたような……。また疲れがたまったら、京都への旅を計画しようと思います。

 次回はロビーにオープンしたカフェ&ショップと、2つのレストランをご紹介します。

ホテル カンラ 京都
所在地 京都市下京区烏丸通六条下る北町190
電話番号 075-344-3815
料金 ダブルルーム 30,000円~、スーペリアツインルーム 36,000円~、ザ・カンラジュニアスイート 80,000円~(いずれも2名1室利用時の1室料金)
http://www.hotelkanra.jp/
※客室料金は変動します。

2017.02.17(金)
文・撮影=府川エリコ