伝統的楽器ウリウリを
「うりうりぃ~」と振る

こちらの工房「アロハフラサプライ」は、現地でフラに携わる人なら誰でも知る有名店。

 次に向かったのは、ホノルル空港の北側に位置するソルトレイクエリアにあるアロハフラサプライ。

 ハワイのフラのほか、ポリネシア諸島の踊りで使う道具やアクセサリーを揃えるお店です。同店の横には商品を手作業で作る工場も併設されており、フラダンスに欠かせないマラカスのような伝統楽器ウリウリを作っている職人たちがいました。

 さすが本場ハワイは違います、このウリウリは1日に平均50個近くもの数を作る高回転ぶり。赤と黄色の羽の部分も、この工場で職人さんが一枚一枚羽を縫い合わせているこだわりぶりです。

ウリウリは、職人さんが丁寧にひとつひとつ手作りしています。

 見た目は華やかで軽やかそうなウリウリですが、これを華麗に振るコツはなかなか難しい。「うりうりぃ~」と勢いをつけながら振ってみるものの、結構な重量感が華奢な手首を直撃します。

 腱鞘炎になりそうですが、そこは地道にめげずに練習あるのみです。アロハシャツとウリウリをゲットした今、マイ・ソウルはフラダンスを欲しています!

アロハフラサプライ
http://www.alohahulasupply.com/jp/

 決戦の場は、ワイキキサンドヴィラホテルの2階にあるミーティングルームです。

 待ち受けていたのは、ホノホノハワイという会社でフラの先生を行っている、ハワイ生まれの日本育ち・チャールズ・ナウラさん。

今回教えてもらったのはこの優しそうなチャールズ先生。日本語バッチリで安心!

 一方のこちらはアロハシャツに袖を通し、手にはウリウリ。

 仁王立ち道場破り感バリバリの雰囲気を両肩から放ちながら言ってやりましたよ、「教えてください、何卒宜しくお願いします」ってね。

 という茶番を挟みつつ、まずはフラの基本的な動作からレクチャー。

 フラには、森羅万象を神と称する古代ハワイアンの人々が神と交信するために行われた儀式、文字を持たない文化の中で歴史の継承を込めた子孫に伝えるコミュニケーションなど、その起源には諸説があります。

 しかし“思いを伝える”ということには間違いなさそうです。

2016.12.15(木)
文・撮影=「ハワイに恋して」