Magnificent View #1166
アンタナナリボ(マダカスカル)

(C)Albert Normandin / Masterfile / amanaimages

 アンタナナリボは、インド洋に浮かぶ島国マダカスカルの首都。

 首都といっても、高層ビルもあまりなく、緑の中に赤レンガの家々が立つ街並みは、どこか素朴でのんびりとした雰囲気。

 この地はもともと、マダカスカルに台頭していたメリナ族の村だった。18世紀にメリナ王国がマダガスカルを統一した後は、首都として発展。街を見下ろす丘の頂に立つのは、かつての王宮だ。

 1895年、メリナ王国は滅亡し、アンタナナリボはフランスの支配下に。マダカスカルは1960年に独立したが、今も石畳の坂道やヨーロッパ風の建物に、当時の面影を偲ばせている。

 熱帯地域のマダカスカルにあって、標高1500メートルに位置するここは、一年を通して温暖な気候。ただし、11月から4月の雨季は、ほぼ毎日が雨なのだそう。旅するなら、ぜひ乾期を狙いたいものだ。

Column

今日の絶景

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2016.12.09(金)
文=芹澤和美