ライブ感あふれるプレゼンテーション!

 ライティングとともにお出ましになったのは、通称“ミートタワー”。ここで肉を見ながら選べるんですって。

 7種の豚から、2~3名なら3種、4~5人なら4種が選択可能。料金は2名で3,500円、1名増えるごとに+1,000円というお得さ。

ミートタワーとともにお出ましは、社長の本田大輝氏。富山で30年続く老舗焼肉店「大将軍」の2代目。

 ネギムンチュ、醤油漬けニンニク、味噌もセット。つけダレには、ゴマ油塩、焼肉のタレ、トリュフ塩、グレープフルーツダレの4種を用意。さあ、どれをいただこうかな。

「サムギョップサルの特徴である豚の脂のうまみを楽しむなら、梅山豚(メイシャントン)がいいですよ」

 では、そこからお願い致します。日本に100頭しか生息しないといわれる梅山豚は、茨城県の塚原牧場でのみ飼育されているブランド豚で、甘みが強く、脂身がしつこくないのが特徴。

タワーから取り出した肉を目の前でカットして、下ごしらえ。そして焼きまで、すべてスタッフが担当。私たちは、固唾をのんで見守ればいいのです。
ジュージューと音を立て、焼きあげられていく梅山豚。
ほどよく焼けたところで食べやすい大きさにカット。

 斜めになった鉄板の下流部分には、白菜キムチを投入。上流から流れ落ちてくる梅山豚の脂を受け止め、よりおいしくなっていきます。

「お肉にトリュフ塩をちょっと付けてから、包んでみてください」

 サラダ菜を敷き、香ばしく焼き上がった梅山豚、ネギムンチュ、白菜キムチをオン。くるくるっと包んで、口に運びます。

じゅわ~っと広がる脂のうまみが、たまらん!

 ネギのシャキシャキっとした感触、アクセントのキムチ、そのどれもが邪魔することなくひとつにまとまります。

 2つ目は、醤油漬けニンニクもトッピング。これまた合います。いや、合うものしかセットしてないんですね!

「次は、イタリアのドルチェポルコを焼いてみましょう」

 意味は、“甘い豚”。イタリアの伝統的な生ハムの原料として通常より長く肥育されており、甘さやコクが優れているんですって。

 肩ロースの部分を鉄板へ。しかし、梅山豚とは違うアプローチです。外側にしっかり焼き色をつけたあとは、鉄板から取り出してアルミホイルで包み蒸し焼き。

「これでじっくりと中まで火を通します」

 仕上げは、アルミホイルごと鉄板へ戻し、自家製のジンジャーソースで豪快に。

ジンジャーソースと豚肉の相性は間違いなし!

2016.09.19(月)
文・撮影=Keiko Spice
写真協力=道明寺さくら