マレーシアならではの注目株!
塩分チャージに「柑橘酸梅」

左:「柑橘酸梅(カッチャイ・スイムイ)」。梅干し入りのドリンクで、中国系の店でよく飲まれている。マレー系の店では「アッサム・ボイ」という名前で提供。
右:「アンプラー(ampula/umbla)」。「クドゥンドゥン(Kedondong)ジュース」と表示されていることもある。

 次に、フルーツスタンドではなく、レストランや食堂で提供しているおすすめの果物ジュースを紹介しましょう。

 ライムジュースに、小粒の乾燥梅干しを加えた「カッチャイ・スイムイ」。沖縄のシークワーサーによく似た味で、飲みすすめるごとに、梅干のスッキリとした酸味としょっぱさが味わえます。塩分補給ができるので、熱中病対策にもマル。

 「アンプラー」は、緑色でオーバル型の果物からつくるジュースです。林檎のような、キュウリのような、青っぽいフレッシュ感で、さっぱりと喉を潤してくれます。

暑くてバテバテ……と思ったら
「ココナッツ水」が効果抜群!

左:ココナッツの実にストローをさして、そのまま飲むことが多い。冷蔵庫に保管されているので、キーンと冷えているのもおいしい。
右:コップで提供されることもある。ココナッツ水の上に白っぽく浮いているのは、ココナッツの実。とくに味はないが、とろんとした食感が楽しめる。

 最近日本でも人気になっているココナッツ水。生のココナッツの実をパカーンと割って、中から出てくる天然水です。とりたて特徴的な味ではなく、ほのかに甘みのある水という感じですが、ココナッツ水は体の熱を逃がしてくれる効能があるとされ、南国マレーシアではとても重宝されています。ちなみに友人のマレーシア人は、庭にココナッツの木があり、風邪で熱を出したときには、かならずこのココナッツ水を飲んでいたとか。その土地に自生しているフルーツには、その土地に適した効能があるんですね~。

 いかがでしたか。次回もマレーシアのドリンク事情、つづきます! マレーシア人がアレのときによく飲む真っ黒なジュース「ローハンコー」、林家ペー・パー子師匠が大興奮しそうな、どピンクの「バンドゥン」など。日本にはないめずらしいドリンクに注目。どうぞ、お楽しみに。

日本でも「カッチャイ・スイムイ」を提供しているレストランがあります

マレーアジアンクイジーン渋谷店、横浜店(東京都渋谷区渋谷、横浜市中区山下町)
URL http://www.malayasiancuisine.com/

マレーカンポン(東京都中央区八丁堀)
URL http://www.malaykampung.com/

マレーシアごはんの会 古川 音(ふるかわ おと)
「マレーシアごはんの会」にて、マレーシア料理店とコラボしたイベント、マレーシア人シェフに習う料理教室を企画・開催。クアラルンプールに4年滞在した経験をもち、『ニッポンの評判』(新潮新書)のマレーシア編を執筆。マレーシアごはんの会の活動のほか、情報サイト「All About」でのマレーシアライター、食文化講演も担当している。
オフィシャルサイト http://www.malaysiafoodnet.com/

 

Column

マレーシアごはん偏愛主義!

現地で食べたごはんのおいしさに胸をうたれ、風土と歴史が育んだ食文化のとりことなった女性ふたりによる熱烈レポート。食べた人みんなを笑顔にする、マレーシアごはんのめくるめく世界をたっぷりご堪能ください。

2016.04.15(金)
文=古川音
撮影=古川音、三浦菜穂子