「ルーブル・アブダビ」の展示室の上部には、7,850個の星形パターンを使った平たいドームが載っている。 エントランスにある模型。入り組んだ建物の上にドームが載っている構造がひと目で伝わってくる。 パリのルーブル美術館から貸与されている、紀元前13世紀の新王国時代にエジプトを統治したラムセス2世の像。 海に張り出した構造のため、展示室と展示室の間には海を臨む休憩室が設けられていることも。 レオナルド・ダ・ヴィンチの名作「洗礼者聖ヨハネ」。「マリー・アントワネットの肖像2」や「ショコラのカップ」、「勉学に励む若きエミール」なども展示されている。 日本の美術品も展示されている。18世紀初頭の江戸時代に四代目佐賀藩主となった鍋島吉茂の甲冑と兜。甲冑には家紋が施され、兜には8つの火縄銃で撃たれた跡が残されている。 「勉学に励む若きエミール」は、入館チケットにも印刷されている「ルーブル・アブダビ」のアイコン的名画。ヨーロッパの構図と技法で、イスラム美術の装飾が描かれ、オリエンタリズムが表現されている。作者はオスマン帝国時代にイスタンブールで生まれ、パリで法律や絵画を学んだ画家。 20~21世紀の現代作家による作品。中央にあるのは、1960年に制作されたフランス作家による立体作品で、照明によって生まれる影までも作品の一部になっている。その右には、サウジアラビアの作家による作品も。 夜(23:00)まで開放されているオープンエアのスペース。海とつながっていて、天井に施された7,850個の星形パターンを内側から眺めることができる。 館内のショップには、お土産に最適なオリジナル小物や美術書などが並んでいる。日本に関する美術書はもちろん、漫画に特化した書籍もある。 エントランス前の、回廊に囲まれた中庭だけでもこの広さ。 「大ホール」へと続くエントランスでこの規模。壁や柱の装飾も見逃せない。 巨大な「大ホール」では、歩いている人が米粒のように見える。天井にあるドームは、直径37メートル、高さは60メートル。煌びやかな装飾がまぶしい。 「大統領への寄贈品」は、まるで美術館のよう。手前には、オランダのデルフト焼きのチューリップ用花瓶が展示されている。 規模が大きすぎて写真ではわかりづらいが、円形の床の周囲にイスとテーブルが配置されている。座り心地のよさそうなイスは3列。国家レベルの重要会議の議場として使われる。シャンデリアには35万個のクリスタルが散りばめられていて、重さは12トン。ドーム型の天井には23Kの金箔が手作業で貼られている。 「大統領のバンケット・ルーム(The Presidential Banquet)」。どのような料理が出されるのか妄想が膨らむ。 数世紀にわたるアラビアの知識と文化が集められた「カスル・アル・ワタン図書館」。ここも天井はドーム型で、天井近くまである大型の書棚には、5万冊の書籍が装飾のように美しく並べられている。 「言葉の力」と名づけられたUAEの芸術家の彫刻。彫刻の中に入って記念写真(有料)を撮ることができる。