途方もなく長い年月をかけてつくられた大野亀。 島内のバス路線は新潟交通佐渡が運行。 小高い緑の丘のように見えるのが大野亀。じつは佐渡最大の一枚岩で、標高167mの岩壁が海に突き出しています。 すぐそこに大野亀が見えるバス停。 目に鮮やかなトビシマカンゾウを楽しみながら散策できる遊歩道。 トビシマカンゾウは、山形県の飛島、そして佐渡だけに生息するユリ科の多年草。1日花が咲いて1日でしぼむそうですが、次々と咲くので開花期は長め。 佐渡市の花となっているトビシマカンゾウ。佐渡の方言ではヨーラメ(卵をはらんだ魚の意味)で、開花期はちょうど魚の産卵期にあたるとのこと。 「亀」は「神」、アイヌ語の「カムイ」に通じる神聖な島を意味し、頂上には航海の安全を守る竜神として信仰されてきた善寶寺石塔(ぜんぽうじせきとう)が祀られています。 トビシマカンゾウとともに涼しげに白い花を咲かせているのはカラマツソウ。花火のようにはじけた白いおしべが特徴的です。 海岸に自生するアサツキも淡い紫色の花を咲かせていました。 トビシマカンゾウの花色を彷彿とさせる「オレンジフロート」500円。 景勝地、大野亀に面して建つ「大野亀ロッジ」は、外海府エリアでは貴重な飲食店。 潮の満ち引きでつながったり離れたりする二ツ亀には、ユニークな標識も。岩肌に見える縦の割れ目は、溶岩が冷えて固まるときにできた柱状節理(ちゅうじょうせつり)というもの。 「二ツ亀」のバス停は、「SADO二ツ亀ビューホテル」の駐車場エリアに。 地面を這うように広がっていたハマヒルガオ。丸いハートのような形の葉もかわいらしいです。 岩場などに生育するエゾノキリンソウも黄色い星のような花を咲かせていました。 願集落からの光景。荒波に耐えて2匹の亀がじっとうずくまっているように見える島が二ツ亀。 二ツ亀を眼下に見下ろすベランダがあるスーペリアツインは10室。ゆったりくつろげる33㎡。 「二ツ亀」と美しい日本海が見渡せるウッドデッキテラスを新設。(C)SADO二ツ亀ビューホテル 調度品を一新したティーラウンジは、日帰り旅行の休憩所としても利用可能。(C)SADO二ツ亀ビューホテル この宿からの景観に感動したという永六輔氏による絵も展示されています。 佐渡の自然を味わえる夕食の一例。周辺には鷲崎漁港があり、漁港直送の新鮮な魚介類や大佐渡産系で育つ山の食材を活かした料理を用意。(C)SADO二ツ亀ビューホテル 木の温もりにどっぷりと浸れる人気のログハウスは2棟。備え付けのウッドデッキではBBQを楽しめる宿泊プランも。 ホテル周辺は自然がたくさん。海岸までの遊歩道もあり、夏場は海辺で水遊びも。(C)SADO二ツ亀ビューホテル お店の外にもベンチを置くといった心配り。観光客にも島民にも愛される港のカフェ。 佐渡金山でつくっていた小判の大きさと焼き印にこだわった「佐渡小判バーガー」650円とトキのクッキーを添えた「トキソーダ」400円。 店内では各国のコーヒー豆だけでなく、雪室珈琲、厳選されたスペシャルティコーヒー、手軽におうちで飲めるオリジナルブレンドのドリップコーヒーも販売。 パッケージがユニークな数量限定のスペシャルティコーヒー。 コーヒーラバーに愛される本や、佐渡本コーナーもあり、カフェで読むことも可能。 お花をモチーフにしたハーバリウムやクラフトキャンドルなども販売。 版画家・shoko honmaさんのシルクスクリーン印刷でトキを素敵にデザインした手ぬぐいは、各1,650円。 佐渡汽船両津ターミナル直結で、フェリーの時間調整がしやすく、いろんなシーンで活用できます。バスの待ち時間までゆったりと。 宿場町の雰囲気が残る真野新町。 「夕食堂前」としてもよさそうな位置にある「真野御陵入口」のバス停。 「夕食堂」と名づけられていますが、ランチもディナーも営業中。 低温でじっくりと火を通した肉がやわらかくて絶品の「鶏もも肉のコンフィ」1,350円。 年々メニューにラインナップされていく沖縄料理も人気。テイクアウトもできる沖縄グルメの定番「オキナワンタコライス」1,100円。 ホロホロに煮込んだ肉がたまらない「ソーキ煮 定食」1,200円。 和菓子屋だったという町屋をリノベーションした店内は、入り口からは想像できないほど奥行きがあり、ゆったりと広々。 ちょっとしたスペースに置かれたオブジェや雑貨、アンティーク調の家具など、心が安らぐ和モダンな空間。 2017年に沖縄から佐渡に家族で移住し、冬季は沖縄の北谷で「夕食堂」を営んでいる高橋祐さんと裕子さんご夫婦。 「夕食堂」から少し歩くと田植えを終えたばかりの田園風景も広がっていました。 田んぼの近くの畑にもスイトピーのような花々が。 佐和田海水浴場の駐車場にある矢印。真野湾を背に右側が七浦海岸、左側が西三川。 佐和田海水浴場には、フォトスポットとして人気の「あめやの桟橋」も。 花巡りの旅にふさわしい、花びらをあしらった前菜。トマトウォーターのジュレと甘エビの昆布締めをのせ、ビスクソースでいただく「佐渡産の根菜のムース」。 佐渡産の真フグをふっくらと蒸し上げた「フグのちり蒸し」。たっぷりの薬味とふぐの出汁の香りにお酒も進みます。 カツオと昆布の出汁で味わう「のどぐろの塩焼きにゅうめん」。 2代目主人の中村大吾さんはこの道22年。 トキの色を思わせる落ち着いた佇まいの一軒家。カウンター席のほか、テーブル席や小あがりの個室を完備。 近未来な通路に設けられた、インナーテラス。(C)Ryokan 浦島 「南の館」の通路。ガラスブロックの光る壁が現代美術のよう。(C)Ryokan 浦島 南の館の受付では、看板犬のハリー(グレート・ピレニーズ)がお出迎え。ちなみにペットと泊まれる専用コテージ「浦島Dog Villa」もオープンしたばかり。 「南の館」のデラックスツインは50㎡のメゾネットルーム。(C)Ryokan 浦島 太陽光が降り注ぐ「南の館」の大浴場。(C)Ryokan 浦島 建築家・北山恒氏による「南の館」は、外壁のほとんどがガラス張り。(C)Ryokan 浦島 玉手箱のような2段重ねの重箱で供される和の朝食。(C)Ryokan 浦島。 和の朝食には、佐渡産の食材がふんだんに詰められています。(C)Ryokan 浦島。 ユリ科では珍しく、空に向かって花が咲く岩ユリ。 岩ユリの奥に見える岩は、龍王大明神が鎮座する藻浦崎。 花束のように、いくつかの株がまとまって咲きます。 ゴツゴツとした岩場に咲いていることを感じさせないくらい、凜として映える岩ユリ。 こんもりとまとまって花をつけるシャリンバイも満開でした。 周辺には、小ぶりながらも鮮やかな黄色の花が目をひくミヤコグサも。 ちょうどアオスジアゲハとクマバチが蜜を求めて集まっていたトベラ。 小さく可憐な花をつけたノイバラは、ほのかに甘い香りが。 黄色いフジとも呼ばれるジャケツイバラも海岸沿いで黄色の花を咲かしていました。