日本からジャイアントパンダ(以下、パンダ)がいなくなり、パンダを好きな人たちの間では、中国にいるパンダへの関心が高まっています。一方、中国では新たなパンダの飼育施設が次々とできました。それらを含む施設を単独で訪れた筆者が、会えたパンダたちと各施設への行き方を紹介します。今回は中国ジャイアントパンダ保護研究センター雅安碧峰峡基地です。

» #1 「野生下で保護され、劇的な生涯を送り…」専門家も“レジェンド”と称すパンダが暮らす「綿陽基地」で“国境を越えた”パンダたちに再会《最新拠点だからこその見どころ、アクセスも》
» #2 《シャオシャオ&レイレイと同い年》《震災で母を亡くし…》観客は3人、豊かな自然の中でじっくり観覧できる「北川パンダ動植物園」で出合った“2頭のパンダ”


香香のほぼ隣のエリアに弟の暁暁が入居

 中国ジャイアントパンダ保護研究センター(以下、パンダセンター)雅安碧峰峡基地(以下、雅安基地)は、四川省雅安市に位置する。成都から南西へ約130キロメートル離れた碧峰峡という景勝地の中にある静かな場所だ。

 上野動物園で生まれたメスの香香(シャンシャン)が雅安基地で暮らし始めて3年半が過ぎた9月14日、大きな動きがあった。香香のほぼ隣のエリアに、弟の暁暁(シャオシャオ)がやって来たのだ。中国の人たちが現地で撮影した動画によると、カートで運ばれたケージには、青いカバーがかぶせられ、中にいる暁暁が来園者から見えないようになっている。暁暁と双子でメスの蕾蕾(レイレイ)も後日、近くのエリアへ来る予定とのことだ。

 暁暁と蕾蕾は1月27日に上野動物園を出発し、翌1月28日に雅安基地へ到着した(参照:《タワマンを望む上野から中国の山へ》上野双子パンダの“旅立ち”と“現在”〈母シンシン・姉シャンシャンと同サイズの輸送箱に入り…〉)(参照:【上野双子パンダの旅立ち】1頭の観覧に5時間待ち、2頭をのせた航空機の追跡者数が世界1位に!《中国現地の人とSNSでの交流も》)。雅安基地で隔離検疫を終えてからも非公開エリアで暮らし続け、まだ公開されていない。6月23日の5歳の誕生日には、日本からのツアーが催行され、多くの日本人が訪れたようだが、公開されないままだった。

 毎日のように雅安基地へ通い、香香を撮影している中国の人たちのSNSによると、9月11日に香香のほぼ隣(香香の屋外公開エリアの右側に建物があり、その先)の屋外公開エリアのガラス壁にシートが貼られ、中の様子が見えなくなった。このエリアに暁暁がやって来たのは、その3日後。しばらくは来園者から見えないようにして、暁暁を環境に慣らしていくことになる。

次のページ 香香は国慶節の大型連休明けに初公開