あまった食材の使い切りや食べ切りって、いわば冷蔵庫内の“帳尻あわせ”。そして時に、おいしいものを食べて発散するのも“心の帳尻あわせ”的なこと。食と気持ちの帳尻あわせライフをつづる、フードライター白央篤司さんの連載です。
さっぱりとおいしい! 新しょうがととうもろこしの炊き込みごはん
最近人に会えば「暑いですねえ」「いきなりの夏ですねえ……」と、毎度同じような会話を交わしている。今年は梅雨が涼しかった……! 梅雨を惜しむような気持ちになったのは人生で初めてだな。突如として襲ってきた湿気と熱波にやられている人、多いんじゃないだろうか。というわけで、口にさっぱりするものを作ろう。しっかり食べないと元気も出ない。
今の時季によくやるのが、新しょうがととうもろこしの炊き込みごはん。とうもろこしの甘さと新しょうがのクールな風味がいい相性で、お互いを高め合う感じがいいんだ。
米2合に対して、とうもろこし1本、新しょうがは40~50gぐらいたっぷり使ってOK。とうもろこしは包丁で身をそぎ落すように切る。新しょうがは皮を良く洗って水けをふき取り、皮つきのまま細切りに。研いだ米の上にとうもろこしと芯、新しょうがをのせ、2合目盛りまで水を注いで、炊飯器のスイッチを入れて炊く。
炊き立てのふたを開けたら、新しょうがの香りを嗅いでみてほしい(※湯気には注意!)。湿気と暑さに参っていた神経がスーッと鎮まっていくような気に私はなるんだなあ……。とうもろこしの黄色が目にも鮮やかで、これまた気が晴れてくる。食べるときに塩をひと振りしてもいいし、そのままでも。
とうもろこしは冷たいだしにひたすのもいい。
ごくシンプルだけれど、作っておくとうれしい一品になる。上の写真はレンチンしたとうもろこし、ゆがいたオクラ、湯むきしたミニトマトをだしにひたしたもの。前の日にもでも仕込んでおけば、暑い中帰宅したとき体を最高にクールダウンさせてくれる。
だしはお好みでいいけれど、ごく簡単なのは白だしを適宜水で薄める方法。アクセントで塩やしょうゆを少々なんてのもおすすめ。私は水300mlに対して白だしを大さじ1と1/2から2ぐらい(※商品にもよるので、味見しつつ)、塩小さじ1/2、淡口しょうゆ小さじ1/2、みりん小さじ1ぐらいで作っている。とうもろこしは皮つきのままレンチンで5分ぐらいかけると、ほどよく蒸されてそのまま漬けられる。
