豪徳寺の住宅街に佇む水色の洋館
旧尾崎テオドラ邸がある世田谷区豪徳寺は、招き猫のお寺として知られる曹洞宗の寺院「豪徳寺」でも知られる街。
その豪徳寺からほど近い住宅街に、ひっそりと建つ水色の洋館が、旧尾崎テオドラ邸だ。印象的な色合いと、瀟洒な佇まいから、歴史情緒を感じる洋館として地元の人たちに親しまれてきた。
明治21年、尾崎テオドラ英子が英国から日本へ渡ってきた頃、父である尾崎三良男爵が建てたとされており、建物の基盤となっているのは、19世紀後半に日本へ入ってきたという「下見板コロニアル」と呼ばれる様式。
木の板を水平に重ねるように張った外壁に、水色の塗装と白い窓枠、上げ下げ窓は、異国の風情をたっぷり含んだ佇まいで、豪徳寺の静かな住宅街にありながら、そこだけ少し時の流れが違って見えた。
