2026年4月17日、18日の2日間にわたり、BTSがワールドツアー『BTS WORLD TOUR 'ARIRANG' IN JAPAN』を東京ドームで開催した。2019年7月の『BTS WORLD TOUR ‘LOVE YOURSELF : SPEAK YOURSELF’ – JAPAN EDITION』以来、約7年ぶりとなる待望の来日公演。2日間で11万人のARMY(BTSファンの呼称)が駆けつけ、会場は再会の喜びと熱気に包まれた。

 感動に包まれた4月18日の公演の模様を、メンバーの言葉と共にお届けする。


「ARMY、本当に会いたかったですよ」

 3月にリリースされたThe 5th Album『ARIRANG』の名を冠した今回のツアーは、韓国の伝統美と現代的な演出が融合した、かつてないスケールで展開された。客席との境界を取り払い、圧倒的な没入感を生み出す“360度ステージ”の中央には、景福宮の慶会楼をモチーフにしたパビリオンがそびえ立つ。かつて国賓を迎える宴の場として知られた建築を再現したその空間は、東京ドーム全体を壮麗な祝祭の場へと変えていた。

 さらに中央ステージからは4本の花道がサブステージへと伸び、韓国国旗・太極旗に込められた哲学が空間全体に落とし込まれる。The 5th Album『ARIRANG』が、韓国の伝統や叙情的な旋律と最先端のサウンドを融合させ、一つの物語として完成させた作品であるならば、この公演はその世界観を立体的に可視化したステージだった。

 開演前から、360度を埋め尽くすペンライトの光が揺れる客席には高揚感が満ちていた。やがて、どこからともなくウェーブが起こり、「BTS! BTS!」というコールがドーム全体へ広がっていく。期待が頂点に達したその瞬間、『ARIRANG』のロゴが描かれた旗を掲げたダンサーがステージを駆け抜けると、会場のペンライトが一斉に赤く染まった。

 そして、ブラックの衣装に身を包んだ7人が円柱状のセンターステージに姿を現すと、割れんばかりの歓声が東京ドームを揺らした。

 オープニングを飾ったのは、『ARIRANG』収録曲「Hooligan」。世界中を駆け巡り、自らの道を切り拓いてきたBTSの旅路を歌う、オルタナティブヒップホップナンバーだ。炎が立ち上るステージでは、ダンサーたちを従えた圧巻のパフォーマンスで会場を一気に引き込んだ。

 そして、「Run BTS」では、ステージ上空を飛ぶドローンカメラをJung Kookが掴み、自撮り映像がスクリーンに映し出されるという粋な演出も。序盤から堂々たるパフォーマンスを畳みかけ、7年という空白を一瞬で埋めるように、会場のボルテージは一気に最高潮へと達した。

 最初のMCでは、メンバーそれぞれが紫色のペンライトで染まった客席のARMYへ、まっすぐな言葉で想いを伝え、再会の喜びを噛みしめた。

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