ハワイ諸島のリゾート開発のパイオニア的存在
思えば、マウイ島はハワイの中でも、最初に計画だったリゾート開発に取り組んだところでもあります。
1961年、一面のサトウキビ畑だった海沿いのカアナパリに18ホールのゴルフコースや豪華リゾートホテル、大型コンドミニアム、そしてショッピングセンターが続々と登場。マウイの王族の離宮もあった、約5キロ続く美しいビーチにも恵まれ、ここにいるだけでヴァカンスが完結できる仕組みを作り上げました。
いわば、ハワイの旅行シーンにおけるパイオニア的存在なのですね。
人気の観光地のひとつ、ラハイナは、カメハメハ大王がマウイのカヘキリ王を倒して念願のハワイ統一を完遂、最初に首都を置いた地です。
19世紀中盤から、ラハイナは捕鯨基地として栄え、作家メルヴィルは『白鯨』の中で、その繁栄ぶりを記しました。歴史地区ラハイナには今もパイオニア・インなどの往年の建物が残り、ノスタルジックな雰囲気が味わえます。
2016.02.06(土)
文・撮影=古関千恵子