「曜変天目茶碗」に映し出される東洋の神秘

国宝「曜変天目茶碗」一口(部分) 中国・南宋時代 12~13世紀 藤田美術館蔵 撮影:三好和義

 大阪の藤田美術館といえば収蔵品の質の高さで著名。

 明治の実業家にして稀代の数寄者だった藤田傳三郎が収集した逸品の数々で、何と国宝を9件も含む。春秋2回の企画展で公開されてきたコレクションが、このたび館外で初めて一堂にお披露目される。

 注目は何といっても「曜変天目茶碗」。器の内側に星のような斑点が七色に輝く様を覗き込めば、まさに小宇宙がそこにあると、吸い寄せられて離れられなくなる。

『藤田美術館の至宝 国宝 曜変天目茶碗と日本の美』
会場 サントリー美術館(東京・六本木)
会期 2015年8月5日(水)~9月27日(日)
料金 一般1,300円(税込)ほか
電話番号 03-3479-8600
URL http://suntory.jp/SMA/

山内宏泰(やまうち ひろやす)
ライター。美術、写真、文芸その他について執筆。著書に『写真のフクシュウ 荒木経惟の言葉』(パイインターナショナル)、『上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史』(星海社新書)など。「写真を読む夜」「provoke project」など写真に関するイベントも定期的に開催。

Column

山内宏泰のこの1枚に会いたい!

美術、写真、文芸その他について執筆するライター、山内宏泰さんがナビゲート。いま見逃せない美術展をテーマに沿ってご紹介する、アートの“ななめ歩き”の提案です。

 

2015.07.19(日)
文=山内宏泰

CREA 2015年8月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

すぐできる、夏休みっぽいこと

CREA 2015年8月号

すぐできる、夏休みっぽいこと

定価780円