先月の釜山国際映画祭で語られた俳優たちの最新コメントをお届け!

 韓国では11月の配信開始に先駆け、10月9、10日に釜山国際映画祭オンスクリーン部門で3話分が上映され、シン・ミナ、チュ・ジフン、イ・ジョンソク、イ・セヨンが両日に渡り登壇、観客からの大きな期待に応えた。期待作のワールドプレミアということで、チケットは瞬殺。私も釜山でトークの取材はできたものの、本編は日本へ帰国後に試写で見ることになったが、期待以上の豪華絢爛さと、ファンタジー色もいっぱいで大満足。

 中世ヨーロッパ風の異世界をどう韓国ドラマ化にするのか、が一番気になるところだが、王子ハインリを演じるイ・ジョンソクの言葉を借りれば「少し馴染みのないジャンルかもしれませんが、夢中になってしまう新しい面白さに期待してください」という言葉通りだった。

 古い話で恐縮だが、『スター・ウォーズ』(現在のエピソード4)を初めて見た時、「どうして主人公が柔道着を着ているの?」って一瞬思っても、面白すぎてすぐにどうでも良くなったのに似ている。もちろん黒澤明オマージュだなんて、こちらも子供だから気づかなかったのだが。

 制作は「トラウマ・コード」、「ヴィジランテ」などのスタジオN。だが何より『美女と野獣』や『シンデレラ』のようなロマンスの中に魔法と陰謀が絡められた世界観によって、大人のディズニー・ドラマとなっている。

 シン・ミナは「台本を最初に読んだ時、これは何、って思いました。ナビエとソビエシュって名前でしたから(笑)」と笑った。シン・ミナは「再婚承認を要求します」を一種の時代劇と捉えているそうで、当初は難しく感じたという。だが「皇后として民を想い品格を持ちつつも、夫の浮気に対して生まれる感情は誰も共感できると思いました。原作には人物やエピソードがとても多いのですが、私たちは10話という限られた中で起承転結を作る必要がありました」と、原作との違いを語るその姿はキラキラと輝いていて、圧倒的だった。

 一方、しかしチュ・ジフンは皇帝ソビエシュ役を「実は当初、何度か辞退していたんです。僕自身が、非現実的な世界観に入り込めず、セリフ回しなどにちょっと気恥ずかしさを覚えてしまっていた。でも信頼する人から熱心に説得されて、ここまで愛される物語の魅力を知りたくなった。演じるにあたっては様式美として理解したら、すんなりキャラクターに入ることができました」と本音を明かした。

 ソビエシュは幼馴染でもある皇后ナビエを愛人ラスタのために捨てるという傲慢キャラであるため、「ご覧になりながら、思う存分悪口を言ってください。ドーパミンがバンバン湧き出ますよ」と笑わせた。

 イ・セヨンも「感情移入必至の、ドーパミン・キャラクターであるラスタに期待してください」と語った。ドーパミンが出るほど面白い、と言うのは韓国では定番の表現だが、実際、悪役側が面白いことが、韓国ドラマの魅力の一つでもある。

 ちなみにラスタを養女に迎え陰謀を巡らせる、悪役アルバニー夫人を演じるチョン・ヨンジュは、「ソンジェ背負って走れ」の肝っ玉かあさん役などで知られるが、実はミュージカル界のゴッドマザーで、実写版『リトル・マーメイド』のアースラ役をはじめ数々のディズニー映画の吹き替えでも知られている。そんな彼女がいかにもディズニー・ヴィランといったメイクで現れるのも面白く、脇を固めるキャラクターにも注目してほしい。

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『再婚承認を要求します』

ディズニープラス スターで11月4日(水)より独占配信開始
(初回4話一挙、以降毎週水曜2話ずつ配信/全10話)
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東大帝国の皇后ナビエは、聡明さと気品と心の広さで、夫の皇帝ソビエシュとともに帝国を統治していた。ある日、皇帝が逃亡奴隷出身のラスタを側室にすると宣言するも、ナビエは冷静に対処する。そんな彼女の慰めは、どこからともなく現れる美しい鳥のクイーンだけだった。そんな中、新年祭にやって来た西王国の王子ハインリは、ナビエの完璧な姿に隠された孤独と強さを見抜く。皇帝がラスタを次期皇后に就かせると約束した瞬間、ナビエは悟る。「今あるものを守るだけでは、皇后ではなくなる日が来る」と。いつ捨てられるか分からない皇后ではなく自ら未来を選ぶ皇后となるべく、ナビエは一世一代の決断を下す。

出演:シン・ミナ(「海街チャチャチャ」「私たちのブルース」「損するのは嫌だから」)、チュ・ジフン(「トラウマ・コード」「照明店の客人たち」「キングダム」)、イ・ジョンソク(「ビッグマウス」「ロマンスは別冊付録」)、イ・セヨン(「愛のあとに来るもの」「赤い袖先」)
監督:チョ・スウォン(「ピノキオ」「30だけど17です」「君の声が聞こえる」)
原題:재혼 황후

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