我慢ならない悪役なのについ感情移入してしまう…
続いて、逃亡奴隷から皇帝に見そめられ愛人となるラスタを演じるイ・セヨン。イ・セヨンはこの日撮影はなかったものの、スタジオにやってきて話を聞かせてくれた。ラスタの部屋も見せてもらったが、衣装も水色やピンクのパステルカラーで統一。夢の世界に飛び込んできた無邪気なラスタらしさを表現している。
「“ローズ・ルーム”と呼ばれるラスタの部屋にすっかり魅了されています。壁紙などは海外から調達されたもので、カーペットも何も全て本物です。ランプなどの小道具の中には、海外のヴィンテージショップで買い付けたものもあるそうですよ。食器類も同様で、何も不自然さがないんです。まるで自分がラスタになったかのように、心からそう感じられます。まあ、実際、私はラスタですから(笑)。短い期間とはいえ、これらすべての美しい品々に囲まれてこの空間で暮らすような体験ができることに、ただただ幸せを感じています」(イ・セヨン)
小悪魔のような存在として、皇帝、皇后の前に現れるラスタ。彼女はどこまで企んでいるのか、本当に無邪気なのか。皇后ナビエだけでなく、観る側も翻弄されるキャラクターだ。イ・セヨンはその点をとても意識して演じていたそう。素顔のイ・セヨンはとても快活な印象だ。
「原作のウェブ小説を読んだ時、最初はラスタを悪役だと思いましたが、同時に『彼女は最初からそうだったのか?』という疑問も湧きました。この物語は読者に想像の余地を残していますから、観る方に『彼女の本当の姿は一体何なのか』と好奇心を抱いてもらえるような演技を心がけました。目つきや話し方の微妙な違い、さらには同じ人間関係の中でも態度が徐々に変化していく様子を表現することで、ラスタの変貌を反映させるべく努めています。
見始めると、ラスタがあまりにも腹立たしくて、もう我慢できないと思う瞬間があるかもしれません。でも私の目標は、次のシーンで彼女の顔を見た瞬間には怒りが溶けて、『ラスタはあのように振る舞うしかなかったのかもしれない』と思ってもらえるようにすること。『イライラするけど、憎めない。もっと彼女を見ていたい』と思ってもらえるようにしたいのです。たとえ彼女を絶対に我慢できないと感じる瞬間があったとしても、同時に彼女を愛してくださることを願っています」(イ・セヨン)
