“ロマンスの女王”が明かす「心から腹が立ってしまった」シーン
「架空のファンタジー世界が舞台のため、想像の中にしか存在しない世界をセット上でいかに生き生きと表現するかということが課題の一つでした。監督、脚本、スタッフ、キャストの全員でこの世界を構築していきました。皇后ナビエについては、ステレオタイプな皇后として演じるのは避けたかった。むしろ、彼女を並外れた内面の強さと深みを持つ人物として描くことについて多く話し合い、また、一人の人間として、そして女性として彼女が下す選択に焦点を当てたいと考えていました。“ナビエという人間は一体どんな人物なのか?”という問いを絶えず投げかけ続けました」(シン・ミナ)
ナビエのテーマカラーである真紅とゴールドを基調とした重厚感あふれる皇后の寝室や執務室など、セットにもかなり助けられたそう。
「この役をオファーされた瞬間から、『どうやって実写シリーズにアレンジするんだろう? セットや衣装が極めて重要になる』と考えていました。初めてセットを見た時、想像とかなり近く、同時に私にとっては非常に新鮮でした。小道具の一つひとつが非常に細部までこだわられていることに気づきましたし、皇后ナビエ、皇帝ソビエシュ、ラスタそれぞれの空間が明確に区別されている。それによって、プロダクションデザインが各キャラクターの魅力を引き出すためにきめ細かく作り込まれていることがよくわかりました。
撮影中、セットは、皇后ナビエがこうした空間で生活する際にどのように考え、振る舞うかを想像する上で、私にとって大きな助けとなりました。セットや小道具はどれもとても美しかったので、撮影現場ではついたくさんの写真を撮ってしまいました。特別な経験ができ、おかげで、皇后ナビエの心情や感情に深く共感することができ、この空間での撮影を楽しんでいます」(シン・ミナ)
夫の裏切り、愛人からの挑発などに冷静に対処しつつも、感情の起伏の多いキャラクターでもあるナビエ。
「台本を読んでいる時も、撮影現場でも、本当に腹が立つ瞬間がたくさんありました。皇帝ソビエシュとラスタが一緒にいるシーンを見ていると、まるで自分が皇后ナビエになったかのように、心から腹が立ってしまったんです(笑)。対照的に王子ハインリとのシーンを撮影している時は、彼の目を見るだけで安心感を覚えました。そのことで、自分が役柄に完全に没入できているのだと実感しました。
原作や脚本の登場人物たちが、俳優たちの演技を通じてとても鮮やかに表現されており、それが私の演技にも大いに役立っています。『この状況で、自分の役をどう演じればいいんだろう?』と迷う瞬間もありました。でも、他の俳優たちの演技を見ると『皇后ナビエは今、こんな気持ちなんだ』と思えるんです」(シン・ミナ)
