コロナ禍で導かれるように学んだ「温活」

――自身のつらい経験から、まずは体を整えようと考えたのですね。

 はい。こんな時代だからこそ健康が一番大切だと身に染みました。体を内側から整えれば、焦りや不安からくる体調の悪さも消えるのではないかと考えました。自分自身が普段から悩んでいた不調を、根本から勉強してみようと思ったのです。

――さまざまな情報がある中で、なぜ「温活」に惹かれたのですか?

 もともと体温が低く、35.3度しかありませんでした。そんな悩みもありネットで検索していると、ふと「温活士」という言葉が目に入りました。調べてみると、温活とは単に外から体を温めるだけでなく、自分が持つ「体の底力」を引き出して内側から温め、健康に導くノウハウだと知ったのです。

 「今の私に必要なのは、これだ!」と思いました。知っているようで知らない体の知識を根本から学べば、自分だけでなく、家族や仲間の健康もサポートできる。それが大きな後押しになりました。

――そこから本格的な挑戦が始まったのですね。

 すぐに「日本温活協会」の存在を知り、勉強をスタートしました。試験は思っていたよりも難しく、合格したときは本当に嬉しかったです。

 まずは「温活士」、続いて「温活指導士」の資格を取得しました。さらに、仕事の合間を縫って学んでいた「温活薬膳料理士」の資格も取ることができ、一歩ずつ前へ進む原動力になりました。

――温活を始めて、ご自身のなかで変わったことはありますか?

 まず、体温が36.8度まで上がり、風邪をひかなくなったこと。そして、“温活=体を温める”と思われがちですが、一番の目的は、細胞の中のミトコンドリアを元気に目覚めさせて、代謝を高め、体温そのものを底上げすること。

 だから、食事、入浴、睡眠。毎日の生活を、丁寧に整えていくことなんです。たとえば、昔ながらの和食も、体を温める理にかなった食材の組み合わせでできています。

 「お風呂がいい」「睡眠が大事」と言われる理由も、“なぜ”を知ると「なるほど」と腑に落ちる。先人の知恵と新しい知識、ふたつが自分のなかで繋がった瞬間、不思議と心の不安や焦りも、すっと消えていきました。

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