ミュージシャンとしてのみならず、幅広いジャンルで活躍してきた近田春夫さんが、半世紀を超えるそのキャリアにおいて親交を重ね、交遊してきた錚々たる女性たちとトークを繰り広げる対談シリーズ「おんな友達との会話」。

 7人目のゲストは、日本を代表するファッションデザイナー、コシノヒロコさん。2026年7月26日(日)まで開催されている『(UN)KNOWN HIROKO KOSHINO-新説/真説 コシノヒロコ-』展の会場である東京都現代美術館にお邪魔して、89年の半生と創造性の深奥に迫る。


近田さんも大感動! コシノヒロコのキャリアを総括する展覧会

近田 長大なキャリアを総括した展覧会を、今、拝見し終えましたが、感動という表現じゃとても足りません。とにかく、圧倒されました。

コシノ ありがとうございます。

近田 同じ洋服でも、写真で見るのと、生で現物を目にするのとでは、ガラリと印象が異なりますね。

コシノ ええ。この展覧会では、実際に洋服に手で触れることのできるセクションを設けました。美術館の常識からするとありえない趣向らしいんですけどね。

近田 あれは面白かったです。こんなにものすごく凝ったテキスタイルをバリエーション豊かに使ってるんだって、驚きましたよ。

コシノ やっぱり、洋服には、触ってみて初めて分かることがありますから。

近田 「ネクスト・クリエイション・プログラム こどもファッションプロジェクト」にも感銘を受けました。小学生が、ヒロココシノのテキスタイルを使って犬のぬいぐるみの洋服を仕立てたり、本格的なスタイリングやヘアメイクを施した上でファッションムービーを撮影したりする。

コシノ あのプロジェクトは、いわば未来に対する私からの恩返しですね。

近田 子どもたちにとっては、貴重な経験になりますよ。

コシノ おかげさまで、今まで私の存在をまったく知らなかった若い世代にも、この展覧会は好評を博しているようですね。

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