祖母の車で聴いていたから演歌を聞くと落ち着く
――本作『ガス人間』では、サザンオールスターズの名曲『いとしのエリー』が物語の重要な鍵になっています。UTAさんが、家族と聴いていた思い出の曲はありますか?
『いとしのエリー』は、僕が大好きなレイ・チャールズもカバーしているし、すごいかっこいいですよね。
最近のJPOPより、歌謡曲や演歌が好き。なぜ昔の曲に惹かれるんだろうって考えてみたら、小さい頃、学校の送り迎えを祖母がよくしてくれていて。その祖母の車の中で、ずっと演歌が流れていたんですよね。「演歌チャンネル」みたいな番組をかけていたのかも。当時は「なに、このつまんない音楽」って思ってたんですけど、子どもって何でも吸収するから、演歌ならではの心地よさみたいなのも体が覚えていたみたいで。海外で暮らしているときは忘れていたんですが、大人になって友達とカラオケに行くようになってから、改めて興味を持ち始めました。
先日もプライベートで秋田に旅行へ行って、ふらっと入った居酒屋でずっと演歌が流れていたんです。一緒に行った友達は、流行りの曲が聴きたかったかもしれないですけど、僕はすごく落ち着いちゃいました(笑)。
――祖母の樹木希林さんは、モデルになる後押しもしてくれたそうですね。
そうですね。僕がモデルになるかならないか悩んでいるときは、自分の人生の中で最も大きな決断に迫られている瞬間でした。本当に愛しているバスケを捨ててまで、モデルに挑戦するのかと葛藤していて。その時に祖母から「モデルとして服を着ることで、自分を客観視できる。自分を俯瞰して見ることは人生においても大切なこと。モデルをやることは人生のためにいい訓練になるんじゃないか。また新しい自分を見つけられるんじゃないか」って言ってもらえたんです。それじゃあ一度試してみようと、モデルのオーディションを受けました。
――モデルを経て、俳優業に挑戦したことで、新しい自分は見つかりましたか?
それを見つけるというよりは、今はまだ演技そのものが面白くて、とにかく興味津々という状態です。「面白いか、面白くないか」ってすごくシンプルなことですが、面白さを感じられていないと、前には進めないですよね。
『ガス人間』のチームのみなさんと作品をつくれたことは、僕にとって一生の宝物です。できればタイムマシンに乗って、またあの撮影現場に戻りたいくらい(笑)。きっと小栗さんや蒼井さんも、同じことをおっしゃるんじゃないかなぁ。
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UTA
1997年10月1日生まれ、東京都出身。幼少期から海外で過ごし、学生時代はバスケットボールに熱中。U-24日本代表候補に選出されるほどの実力を見せる。2018年にパリ・コレクションでモデルデビューを果たして以降、世界の第一線でトップモデルとして活躍。本作で俳優デビュー。
Netflixシリーズ『ガス人間』
映画『ガス人間第一号』(1960)が、東宝とNetflixの初タッグによって、壮大なドラマシリーズとしてリブート。
生放送番組に出演中の大学教授の身体が膨張し、爆死。「ガス人間」を名乗る男が連続殺人を予告し、世間は大パニックに陥る。果たしてガス人間とは何者なのか? 警察、マスコミ、動画配信者、そして裏社会の住人らの思惑が入り乱れる攻防戦へと発展していく。
出演:小栗旬、蒼井優、広瀬すず、林遣都、UTA、竹野内豊ほか
監督:片山晋三
脚本:ヨン・サンホ、リュ・ヨンジェ
衣装クレジット
ジャケット 579,700円、シャツ 190,300円、パンツ 220,000円、タイ 61,600円、シューズ 209,000円/ボッテガ・ヴェネタ(ボッテガ・ヴェネタ ジャパン)
ボッテガ・ヴェネタ ジャパン
フリーダイヤル 0120-60-1966
