2025年のペットロスと新たな出会い

近田 そんなリタイアの危機を乗り越え、デビュー55周年を記念してこの3月にリリースされた新曲が、「愛は輪廻転生」ですね。

小柳 実は、この曲の制作にかかる直前にも、私はメンタル面でピンチを迎えていたんですよ。

近田 何があったの?

小柳 去年の7月22日、愛犬を亡くしまして、ひどいペットロスに陥っていたんです。毎日、どうやって死のうか、ベランダから飛び降りようかと考えていたぐらい。

近田 そんなに大変な状況だったんだ。

小柳 だから、もうすべてがどうでもいい、新曲なんて出さなくっていいという、投げやりな気持ちだった。私、愛犬には「ルル」という同じ名前を付けていて、去年亡くなったロングコートチワワのルルは5代目だったんです。

近田 どうやって立ち直ったの?

小柳 私、さっきも言ったように、自分のことは自分で克服してきたんだけど、ルルのことだけはもうダメで、心療内科にもかかったんです。普通、素人はそういう場合、「泣いちゃダメだよ」って言うじゃないですか。ところが、その心療内科の先生は、「たくさん泣きましょう」ってアドバイスしてくれたんです。

近田 じっくりと悲しみを嚙み締めた方がいいって意味だね。

小柳 その言葉のおかげで、目の前にパーッと明かりが見えてきました。そして、忘れもしない今年の1月15日、今一緒に暮らしている6代目のルルとの運命的な出会いがあったんです。私の歴代の愛犬は、ずっと輪廻転生し、バトンをつなげてくれているんだと信じています。

近田 まさに「愛は輪廻転生」(笑)。この新曲、ミュージカルを思わせるゴージャスな曲調がルミちゃんにぴったりだよね。そして、〈私、人生のプロですから!〉っていう歌詞が含蓄に富んでいる。この作詞には、ルミちゃんも参加してるんでしょ?

小柳 ええ。自然にあの言葉が出てきました。

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