コロナ禍には引退を決心。救ったのは…

近田 ブログなどによれば、最近も重篤な精神的危機に陥ったんでしょう?

小柳 2020年、コロナ禍のさなか、仕事が激減して、芸能界に私の座る椅子はないんだと思い込んでしまったんです。そして、ナイツのお二人がパーソナリティを務めるTBSラジオの生放送(「土曜ワイドラジオTOKYO ナイツのちゃきちゃき大放送」)で、いきなり「引退します」って宣言しちゃった。

近田 みんな、さぞかし驚いただろうね。

小柳 事前にマネージャーにすら伝えませんでしたから。

近田 でも、結局引退はしなかった。何がきっかけで翻意したの?

小柳 その直後、私のブログに寄せられたコメントをチェックしていたら、ある読者の方が、その時ちょうど発売中だった『週刊文春』の桑田佳祐さんの連載コラム(「ポップス歌手の耐えられない軽さ」)で、彼が私のことを大絶賛していると教えてくれたんです。

近田 絶妙なタイミングだね。

小柳 微に入り細を穿って私のことを褒め称えてくれるその文章を読んだら、急に自信を取り戻すことができて、すぐに引退を撤回することになりました。あまりにも感激したものだから、私、その文章が掲載された「週刊文春」を、いまだに肌身離さず持ち歩いてるんです(と、バッグから同誌を取り出す)。

近田 うわあ、本当だ! よっぽどうれしかったんだね。(コラムに目を通して)なるほど、ルミちゃんの魅力がとても冷静に分析されてるね。

小柳 私のお守りです。唯一無二の才能の持ち主である桑田さんがこんなに評価してくれていることを知って、このコラムを読んだ時は涙が止まりませんでした。桑田さんは命の恩人です。お礼状を書いてお送りしましたよ。

近田 じゃあ、今もこうしてルミちゃんの活躍に触れることができるのは、桑田のおかげってことだね。

小柳 それから、その情報をブログに寄せてくださったファンの方がいなければ、私は芸能界には残っていませんでした。私、ブログのコメントは、一つ残らずすべて丁寧に読むんですよ。コメントを読まないタレントだったら、引退してましたよ。

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