真昼なのに窓の外は…
空き家に来てから経った時間はせいぜい20、30分のはず。昼間の明かりが沈むほど長居した記憶はありませんでした。
「ねえ、やばいって」
「お、俺もう帰るから――」
ガタン!
2階から椅子を動かしたような物音が響きました。
大騒ぎになった一同でしたが、メンバーの1人が『さっき2階探索のときに動かした物が落ちたのではないか』と言い出したことで、一同の足はその場に釘付けになってしまいました。
そもそも空き家に勝手に入ってしまったことへの罪悪感に加え、“動かしたものは元に戻さないといけない”という小学生的な倫理観も働き、再び一同は恐る恐る2階に足を運んだのです。
電気の点かない薄暗い空き家では、カーテンの隙間から差し込む外のオレンジ色の明かりだけが頼り。
抜き足差し足で近づいたのは2階の子ども部屋。そこのドアを開けた一同が目にしたのは信じられない光景でした。
