いごねりづくりの仕上げに挑戦!

 後はいごねりを商品の形に仕上げる工程。早助屋のいごねりは綺麗な長方形の商品がクルクルッと巻かれ、筒状になった形で販売されています。その最後の仕上げの部分に挑戦です。

1.いごねりに少し残っている不純物を取り除く
2.いごねりの長方形の短辺をちょうどいいサイズに揃える
3.クルクルッと巻き商品の形に仕上げる(重さが60gなら大成功!)

 仕上げはこの3工程。一見簡単そうに見えますが、適切なサイズに合わせ綺麗な見た目にするのは簡単ではありません。

 四代目の山内さんは見事な速さでこなしていきますが、慣れていない人がやるとそうは簡単に行きません。特に難しいのはサイズの調整。1本60gが早助屋のいごねりの規格。工藤さんも挑戦しますが、少なかったり多すぎたり。慎重にやりすぎると「いごねりが熱を持ってしまうからもっと速くやった方がいいよ!」と指導が。思わず工藤さんも「難しい! これはスピードと正確さが問われますね」と悔しがります。

 何度も挑戦を繰り返し、最後は無事に大成功。自作のいごねりをいただきました。

「見た目の印象からこんにゃくのような感じなのかなと思っていましたが、全然食感が違いますね。柔らかくて食べやすくてスルスルと入っていきます。そこに海藻の風味がフワッと広がって。元々海藻自体好きなので、これはたまらないですね。いくらでも食べれちゃいそう」(工藤さん)

 佐渡のソウルフードに舌鼓を打つ工藤さん。しかし、昨今の気候変動の影響もあり、佐渡の海にも少しずつ変化が見られると山内さんは言います。

「かつては佐渡の名物だった飛魚や鰤が今では全然取れなくなったという話を聞いて驚きました。海の温度が少し変わるだけで環境が全然変わってしまうんですね。

 おいしいいごねりがなくならないで欲しいというのはもちろん、古くから続いてきた文化や風習がなくなることにもつながりかねない。いつまでもこの豊かな佐渡の文化が続いていってくれるよう都会に住む僕たち一人ひとりも日々の生活を考えなきゃいけないですね」(工藤さん)

工藤阿須加(くどう・あすか)

1991年8月1日生まれ。埼玉県出身。ドラマ『理想の息子』(2012)で俳優デビュー。映画『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)、映画『ハケンアニメ!』(2022)、Netflixシリーズ『御手洗家、炎上する』(2023) 。舞台『シラの恋文』(2023~2024)では初舞台に挑戦した。2021年より山梨県北杜市で農業を始める。現在、NTV「有吉ゼミ」内コーナー「工藤阿須加の楽しい農園生活」、BS朝日「工藤阿須加が行く 農業始めちゃいました」に出演し、自身でも農業について学ぶ。食の問題について精力的に発信。現在公開中の映画『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃篇』では、月島 基役を好演。

早助屋

所在地 新潟県佐渡市沢根炭屋町37
https://igoneri.com/

※2024年11月に取材した内容を記事にしています。

最初から記事を読む 佐渡・宿根木に残る原風景に魅せられて。俳優・工藤阿須加...