この冬贈りたい！ 伊藤まさこさんと平野紗季子さんの選ぶ「語りたくなる」贈りもの30選《京都の老舗のからすみ餅から、憧れメゾンのケーキまで…》

「温かい」はそれだけで労わりの気持ちに

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伊藤　友人の料理家さんたちにも、旅先で買った食材を、料理して食べてもらうのがおみやげという人がいて、それをお手本に。温かいものってやっぱり嬉しいから。

平野　手みやげ偏差値、高い！

伊藤　いやいや。でも今回「労わりギフト」をテーマに選んだページも、ポットウォーマーに湯たんぽ、入浴剤と「温めるもの」ばかり。温かいって、それだけで気持ちが潤うのかも。

平野　確かに温かいって大事。「じき宮ざわ」の「養生鍋」は贈りものの定番ですが、友人の出産祝いに贈ったら、「久しぶりに熱々のものを食べた！」と、すごく喜んでくれました。

伊藤　そして労わりアイテムと言えば、このハンドセラムもすごいの。爪と指の間に塗ると、爪全体が保湿されて、健やかにきれいになるんです。母にもプレゼントしたら、やっぱり自分の目で見てもピカピカになるから「嬉しい」って使い続けています。

平野　今回のギフトラインナップを見ると、「ローズギャラリー」のバラや「ウエスト」のケーキなど、まさこさんの親孝行ぶりにも感動しました。その贈りもの上手は、子どもの頃から？

伊藤　それは、育つ中で母にいろいろしてもらっていたから。子ども心に「私もあげたい」と思っていた気がする。そういえばコロナ禍の時期、「メールじゃなくて、電話しよう」とふと思って、いろんな人に電話したら、すごく喜んでもらえて……贈りものは素敵だけど、思いを伝えるのは物だけじゃないというか。

形だけの贈りものは、決してしないという決意

平野　たまに「持っていかなきゃいけないから、持ってきた」みたいな手みやげがあるじゃないですか。そういう「置きに行く贈りもの」はしたくないですね。

伊藤　私も。だったら持って行かないかな。好きな人に、本当にいいと思った品を「ハイ！」「これ最高だから！」と渡したい。

平野　まさこさんは大袈裟な梱包もせず、いいものを“むき身”で渡してくれる印象があります（笑）。ストレートですごく格好いい。申し訳程度の贈りものは絶対にしない！　その姿勢こそが贈りもの上手への道ですね。

　続きは「CREA」2026年冬号でお読みいただけます。

CREA 2026年冬号
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