Column：工藤まやのおもてなしハワイ

日本人夫婦が9年越しの夢を実現ハワイの芋でつくる「焼酎」を飲む

TRIP

2014.7.22

現代のパイオニア、平田さんが生み出した「波花」のお味は？

左：見学をさせてもらった後は、紫の芋がこんなに透明な焼酎に生まれ変わることがほんとうに不思議。1本39ドル、試飲もさせてくれますよ。
右：平田さんは「蒸留も、小売りも生活もすべてこの建物の中」と笑います。ですので、お越しになりたい方は必ずメールで予約してください。

私は、残念ながら第1期の「波花」焼酎を飲み逃してしまったものの、2014年の春に出来上がった第2期はいただきました！ハワイに咲く花のように芳醇な味わい、そして、ハワイの波のように、寄せては返す余韻の残る焼酎。まさにハワイそのものを体現したかのような、さらりとした口当たりなのに、じわじわと胸に残る、そんな体験をさせてくれる仕上がりです。

左：外に積み上げられたオキナワン・スイートポテト。
右：蒸留所建設中にふらりとやってきて、居ついてしまったという「イモ」。波花のラッキーマスコットで、訪れるお客さんを出迎えてくれます。

とってもすごいことを成し遂げたおふたりなのに、会えば、気さくで面白い人柄にまた魅せられます。私の曾祖父は、アメリカ移民を望んでいたのに、トラコーマを患って入国できず、中国へ渡ったという経歴の持ち主。最後中国で亡くなるときも、アメリカへ行ってみたかったと言っていたそうですが、その血が流れているのか、期せずして私がいまハワイに住んでいるという不思議な縁。曾祖父とは一度も会った事がないのですが、平田さんご夫婦と幻の焼酎「波花」を飲み交わしながら、アメリカへ渡りたかった曾祖父の話などしてみたいな。不肖の曾孫ですが、現代のパイオニアなら曾祖父の思い、きっと聞き入ってくれるに違いないですもの。

Hawaiian Shochu Company (ハワイアン焼酎カンパニー)
所在地非公開
※蒸留所にて購入をご希望の方は必ずメールにて事前に連絡を(下記ブログ参照)。予約すると、蒸留所の見学もさせてくれます。とても丁寧に説明してくれますので、楽しいですよ！
ブログ http://kaloimo.exblog.jp/

工藤まや (くどうまや)
大分県出身。雑誌、TV、CMなどのメディアコーディネーター。ハワイ在住13年目。ファッションショー「ハワイアン・メイ！」コーディネートなど多数担当。
アメリカ人の夫と愛犬2匹と虹の町マノアに暮らす。
著書に山下マヌー氏との共著『かわいいハワイ』(マーブルトロン)など