ホットコーヒーとアイスコーヒー。それはともに固有のおいしさをもち、好みに合った楽しみ方があります。しかし夏と言えばやはりアイスコーヒーの出番。今年の夏も暑いという長期予報が出ていますが、そんな2025夏のコーヒートレンド「フルーツコーヒー」ってご存じですか?

アイスコーヒーに求めるのは“フルーティー”であること!

 UCCが20~60代の男女800名に実施した「アイスコーヒーに関する意識調査」によれば、アイスコーヒーに求める味わいは「スッキリ、フルーティー」、ホットなら「コク、まろやか」です。とりわけ20代の回答では、アイスコーヒーにおけるフルーティー志向が顕著に出る結果となりました」と語るのは、UCC DRIP POD PRマネージャーの西川満美子さん。

 「DRIP POD」とはUCCが開発したカプセル式ドリップコーヒーシステムで、今年で発売10周年。ポッド式というとエスプレッソが主流ですが、UCCが考える“日本人に合うコーヒースタイル”であるドリップコーヒーをポッドで実現したのがDRIP PODというわけです。

 フルーティー好みの20代が関心を寄せるだろう「フルーツコーヒー」ですが、その「フルーティー」さとは、サードウェーブコーヒーのシングルオリジン豆(単一品種単一産地豆)がもつ大地の果実香なのでしょうか。どうやら、それだけではないようです。つまり「フルーツコーヒー」とはその名の通り、コーヒーとフルーツを共に楽しむ新感覚の夏ドリンクなのです。

 そこで今回「スイカ×サマーブレンド2025」と「バナナ×炭焼珈琲」のふたつを作っていただきました。スイカとは意表を突かれましたが、このペアリングの狙いや作り方についてUCCコーヒーアカデミー講師の村田果穂さんに伺いました。

2025.06.29(日)
文=前田賢紀