Magnificent View #248
ボルト城(アメリカ)
(C) Gail Mooney / Masterfile / amanaimages
五大湖のひとつ、オンタリオ湖の北東端とそこから流れ出すセントローレンス川にかけて、1864もの島からなるサウザンド諸島が浮かんでいる。
ここは夏の避暑地として人気が高く、大小の島々にホテルや別荘などの建物が立つ。ハート島に聳えるボルト城もそのひとつ。
城という名で呼ばれているが、実際は邸宅だ。ニューヨークを代表する高級ホテル、ウォルドーフ・アストリアのオーナーだったジョージ・C・ボルトがこの島を購入。1900年に、妻への愛の証としてドイツの古城を模した大豪邸の建造を始めたのだ。
だが、04年にはその愛妻が急逝。悲しみの底に沈んだボルトは、二度とこの島を訪れなかった。
以降、城は未完成のまま長らく打ち棄てられていたが、77年になってようやく整備・改修が行われた。今では、誰もが訪れることのできる観光施設となっている。
Column
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2014.06.05(木)
