あの作曲家の直筆サインが見られる「グリーヒェンバイスル」

左:ツタの葉におおわれた建物とテラス席。
右:入り口は路地を少し入ったところに。

 こちらはウィーンでも歴史の古いレストランのひとつで、建物自体は1350年ごろまでさかのぼる風格あるもの。複雑に入り組んだ小部屋がいくつもあり、それぞれの部屋には長い年月によって醸し出される古き佳き時代の趣が詰まっています。18世紀ごろからは、高名な政治家、学者、作家、作曲家などが集まる場所となり、「マーク・トウェインの間」と呼ばれる一室には、常連だった歴史的人物の直筆サインが壁と天井にぎっしり! モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、ワーグナー、ブラームス、シュトラウス……、偉大な作曲家たちのサインもあるので、お食事の後には、この部屋の見学をお忘れなく。

左:古めかしいステンドグラスと照明がマッチした部屋。
右:ウィーンを代表する料理のひとつ、牛肉料理のターフェルシュピッツ。
有名人のサインでいっぱいの壁と天井。

Griechenbeisl
所在地 Griechengasse 9/Fleischmarkt 11, A-1010 Wien
電話番号 +43-1-533-19-77
URL http://www.griechenbeisl.at/
営業時間 11:00~深夜1:00(温かい食事は、11:30~23:30)
定休日 無休

 次のページでは、ヴァイオリンとアコーディオンの楽士の演奏を聴きながら食事を楽しむことができるレストラン「ツヴェルフ アポステルケラー」を紹介しましょう。

<次のページ> 楽士の演奏聞きながらディナー 「ツヴェルフ アポステルケラー」

2014.06.09(月)
文・撮影=Seiko Suzuki(編集プロダクション studio woofoo)
構成=矢野詔次郎