ザラッと不快な湯アカは、見つけたらその場でサッ!
浴槽内や洗い桶に付く、あのザラッとした皮脂汚れも気になりますよね。「別名・石けんカスとも呼ばれる水アカ・湯アカは、水道水中のカルシウム分が石けんの主成分(脂肪酸ナトリウム)や、皮脂に含まれる脂肪酸と結びつくことで発生します」(大橋さん)。付着後すぐなら簡単に落ちるものの、新しい石けんカスの付着が重なると黒ずんで表面に固着し、落ちにくくなるとのこと。こちらも浴室用洗剤でマメにこすり落とすのがキレイの近道!
「スポンジでこすっても取れない頑固な汚れには、クレンザーを使いましょう。このとき、ジーンズなどの厚めの布を使うとより落としやすくなりますよ」(大橋さん)。シャワーフックや水洗金具、シャンプーボトルなどの細かい部分は、使い古しのハブラシでこすり洗いを。鏡など白い水アカが気になるところは、掃除後に水気を拭いておくのも効果的だそう。また入浴後は窓を開けたり、換気扇なら3時間以上運転を。その際、ほかの部屋に湿気が流れないように気をつけましょう。
「簡単にできる裏技としては、毎日の入浴後に壁や床をサッとシャワーで流して汚れを落とし、さらに最後に水をかけておくこと。このひと手間で室温が下がり、カビ予防になるんです」(大橋さん)。また現代の浴室はお風呂としての役割のほか、洗濯物干し場(湿度を高める)や、洗濯物の予洗いや靴の洗い場(汚れ残り=栄養分)など多用途に使われていることもカビや菌の生育を促す原因のひとつなのだそう。「浴室で汚れ物を洗った後は、汚れやばい菌が浴室内に残らないように洗剤を使って落としておくことが大事です」(大橋さん)。
カビとして目に見えるようになってからでは掃除も大変だし、気分も悪いもの。換気やこまめな“ササッと掃除”を実践して、毎日気持ちいいバスタイムを過ごしたいですね。
2014.06.07(土)
文=オカザキエミコ(六識)
写真=bikeriderlondon / shutterstock.com