この記事の連載

店を始めて夢中になった中国料理の魅力…それを伝えるため生まれた新店舗

 現在、なんと合計14店舗を経営されているという梁さん。手探りで始めた店舗経営をここまで広げていった裏には、素朴な好奇心があったそうです。

「神田味坊が軌道に乗り始めたころから、料理への興味や情熱がすごく高まったのです。いろんな料理を探求したいという気持ちが抑えられず、忙しい合間を縫って中国旅行に行き、さまざまな地域でご飯を食べ、地元の文化を学びました。そのうち『テーマ別にお店を出したい』と思うようになり、2015年、湯島に専用の鉄鍋をセットできる机を導入した、東北地方の鉄鍋料理が味わえる『味坊鉄鍋荘』を開きました。これが最初の店舗展開でしたね」

 梁さんのチャレンジ精神は爆発的広がりを見せ、どの店舗でもファンの心をがっちりと掴んでいったそうです。

「その後は、2016年には羊料理に特化した『羊香味坊(ヤンシャン アジボウ)』を御徒町にオープンし、2年後の2018年には北京に行ったときに体験した大衆酒場の雰囲気を再現してお酒とおつまみを楽しむ『老酒舗(ロウシュホ)』を同じく御徒町に開きました。

 この年にオープンしたお店はもう一軒あって、それが研究旅行で初めて食べて感動した中国南部・湖南省の辛酸っぱい食文化を再現した、三軒茶屋の『香辣里(シャンラーリー)』です。最近で言うと、今年の3月3日に丸の内永楽ビルの中に新店舗『味坊之家(あじぼうのいえ)』を、静岡県の商業施設・cosaの中に『好香味坊』を同時オープンしました」

 まさに快進撃ですね!

「全部みなさんが愛してくれているおかげですよ。ただ、今後はこうした異なるコンセプトのお店を展開させる以外の方向性も模索していく予定です。具体的にはフランチャイズ展開ですね。こうすることで、味坊の美味しさをもっと色々な地域の方に味わっていただけると思っています」

 後篇では、梁さんがオススメする味坊の絶品中国東北料理を豪華に7品目も紹介しているほか、味坊の看板食材である羊肉の秘密や、自家栽培をしている野菜たちの秘密についても詳しく紹介していますので、こちらもぜひチェックしてみてください。

羊肉串に山盛りパクチー…ガチ中華の元祖とも称される「神田味坊」の本格中国東北料理に舌鼓! 絶品料理【7選】を満腹レビュー

神田味坊

所在地 東京都千代田区鍛冶町2-11−20
電話番号 03-5296-3386
営業時間 11:00~23:00(L.O.22:30)、土曜12:00~23:00(L.O.22:30)、日曜12:00~22:00(L.O.21:30)
定休日 無休
https://www.ajibo.tokyo/

次の話を読む羊肉串に山盛りパクチー…ガチ中華の元祖とも称される「神田味坊」の本格中国東北料理に舌鼓! 絶品料理【7選】を満腹レビュー

2025.04.29(火)
文=むくろ幽介
写真=志水 隆