
小学校の20分間ほどの休み時間。校庭で友だちと共に一輪車やドッジボールに夢中になるなど、今思えばそれはずいぶん濃密な時間だった。だが大人になった今、私たちの多くは同じ20分間を「たったこれだけでは何もできない」と思い込んでいないか――。本書はこのような問いかけを皮切りに、なぜ大人になると時間が足りなくなるのか、私たちが時間を浪費してしまうのはなぜなのか、といった時間の謎に迫る。
著者は企業や行政等の組織のデータ分析、マーケティング支援などに携わるリサーチャー。現状の課題・解決策をリサーチし、統計学や確率論の観点からわかりやすく解説する人気ユーチューバーでもある。
「『このままではあっという間に歳を取ってしまう、どうしよう?』といった多くの人が漠然と抱えている時間の悩みに対して、著者は本業の手法を発揮。豊富な科学的データと先人たちの知恵を元に答えています」(担当編集者の荒川三郎さん)
後半では、読者それぞれがより有意義な生き方を見つけるためのワークを掲載。著者の過去がありのままに綴られた実践例がワークを取り組みやすくさせている。
「ワークには自分の新たな価値観を見つける、今の自分を肯定できるなどの効果が期待できます。私もやってみて、編集の仕事を続けていくことに迷いがなくなりました(笑)」(荒川さん)


あっという間に人は死ぬから 「時間を食べつくすモンスター」の正体と倒し方
定価 1,760円(税込)
KADOKAWA
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2025.04.13(日)
文=山田由佳