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自分の家庭の問題がちっぽけなことに感じられてスッキリできる

 

――3人それぞれの悩みは、多くの女性が思い当たったり、耳が痛い部分もあると思いますが、それぞれのキャラクターに共感するところなどはありますか?

安達 麻矢は、結婚しているけれど子供がいなくて、多分夫は、以前は子供を望んでいたであろうと思うんだけど、そのとき麻矢はキャリアの方を優先した、という事実があって。そこでの行き違いが尾を引いているんだと思います。

 私も実際、結婚も出産の経験もあるし、女性が子育てをしながら働くことの難しさを痛感する場面にも多く直面するので、そこはすごく共感できます。もうちょっと仕事頑張りたいな、出産するとキャリアを順調に伸ばしていくのが難しくなるしな……と、その気持ちはすごくわかると感じながら撮影しています。

相武 私は、正直、璃子には共感はほぼなくて。

安達・磯山 うんうん(笑)。

相武 ただ女子3人で話す場面は、心から楽しく共感して話せるし、この3人だったらこういう風に言うだろうな、こういう風に盛り上がるだろうなって、演じようと思わなくても自然に会話が出来上がっていくような感じなので。女子だけの会話部分に、すごく共感しながら演じています。

磯山 私は子供がいる専業主婦の役で、私自身その部分はまだ経験ないですけど、やっぱり夫に強く言われると何も言えなくなるとか、相手に合わせてしまえば、この場が収まるなら自分を出さないでいよう、みたいな部分……それが、むしろ関係性を悪化させていくことになっているというところは、とても共感できます。

安達 そうね、そうだよね。

――強烈な内容ですが、人の家庭の事情を覗き見するような物語は、やはり面白いとも感じてしまいます。

安達 そうですよね、作品としてドラマチックになるよう過剰に演出してはいると思うんですけど、例えば旦那さんに対するちょっとしたイライラとか、自分の抱えている悩みが、人の家庭の話だとしても、それを垣間見て「わかるな」って思ったり、スッキリしたりしてもらえるような場面も出てくると思います。視聴者の方たちが、共感や爽快感を感じたり、慰められているみたいな気持ちになったりする瞬間もあるのかなって。

相武 見ていて、リアルな部分もあるけど非現実的なこととして楽しめて、自分の家庭のことがちっぽけだくらいに感じられて、スッキリするんじゃないかなと思いますし、見終わったあと本っ当に皆で話してほしい! 「ねえ、どう思った!?」って。

磯山 確かにね。

相武 自分のことに置き換えて考えたりとか、自分の実際のことは話さずに、このドラマの話をしながら自分の問題を消化できたりとか、そういう楽しみ方もあるんじゃないかなと思います。

磯山 そうですよね。「あの人捻挫すればいいのに」みたいな誰しもちょっと抱えてる黒い気持ちに共感してもらえれば(笑)。

相武 昨日も何か言ってましたよね、お腹……。

安達 「週2回ぐらいお腹壊せばいいのに」?

磯山 そうそう、哲也、地味に辛い思いすればいいのにっていうシーンがあって。そういうところが「わかるわかる~」って画面に向かって言いたくなる感じだと思うので。

相武 そう感じてくれたら大成功ですよね。

磯山 三者三様にそういう場面があると思うので、共感して楽しんでいただきたいです!

『夫よ、死んでくれないか』(テレ東)

4月7日スタート、毎週月曜・夜11時06分~11時55分放送
原作 丸山正樹
脚本 的場友見
監督 佐藤竜憲、進藤丈広、柿原利幸 

プロデューサーいわく、「テレ東『夫シリーズ』の集大成で最大の問題作」。結婚を機に、理想の自分や理想の人生、理想の家庭とのギャップが大きくなっている、高校時代からの親友3人。しかもそれぞれの夫は、不倫、束縛、モラハラとそれぞれに問題だらけ。3人ともに人生のリスタートを目指して、障壁であるクセ強の「夫」を消すために共闘することになるが……。共闘、衝突、マウンティングを繰り返しながら、失った幸せを求めて3人が奮闘する、マリッジサスペンスドラマ。
https://www.tv-tokyo.co.jp/otoshine/

次の話を読む話題作『夫よ、死んでくれないか』安達祐実が明かす、「死ね」と言う場面で込み上げた感情&パンクしそうな時に実践しているコト

2025.04.03(木)
文=斎藤真知子