10月 スタジアムシティホテル長崎(長崎県長崎市)

https://www.nagasakistadiumcity.com/stadiumcityhotel/

 通販でおなじみのジャパネットが総事業費約1000億円をかけてオープンした長崎スタジアムシティ。Jリーグ・V・ファーレン長崎のホームスタジアムを中心とした複合施設だ。日本初というサッカースタジアムに併設したホテルも誕生し、7割の客室がバックスタンドのスタジアムビューという臨場感。チェックインした日にはJ2リーグのホーム試合(V・ファーレン長崎vs鹿児島ユナイテッドFC)の観戦も体験できた。

 温浴施設も充実している。地下1500mから湧き出る天然温泉やサウナもスタジアムビューだ。レセプションからアメニティひとつに至るまで、ホテル評論家としてチェックしたが、興味深かったのはVIASUという客室のアメニティ。ジャパネットの通販で見たことがある。商売にぬかりはない。クラブラウンジのモーニングは感動的。大分郷土料理というりゅうきゅうが美味すぎで、具材はヒラス(ヒラマサ)やカジキなど日によって変わるそう。ここは長崎だがグルメはオール九州という心意気もうれしい。

11月 中国割烹旅館 掬水亭(埼玉県所沢市)

https://www.seibu-leisure.co.jp/hotel_web/index.html

 西武園ゆうえんち目の前、そしてベルーナドームからも至近、森と湖のリゾートステイが魅力の中国割烹旅館は、西武園ゆうえんち駅徒歩1分で池袋や新宿(高田馬場)からも好アクセス。多摩湖に面したロケーションで晴れた日には富士山を望む絶景。夜は日本百名月にも選出された多摩湖にのぼる月、都心から近いのに圧倒的なリゾート感だ。

 セルフロウリュウサウナが満喫できる大浴場も嬉しい癒しスポットである。中国割烹旅館を冠するだけあり、最上階のレストラン・天外天で本格的なチャイニーズ体験ができる。8種キノコの雲南鍋や蝦夷鮑あんかけチャーハンのアレンジといい、自由度高きチャイニーズは地元でも大人気で、宿泊者以外の利用客も多い。

2025.02.28(金)
文=瀧澤信秋