10月 軽井沢倶楽部 ホテル軽井沢1130(群馬県嬬恋村)

https://www.karuizawaclub.co.jp/hotel1130/

 秋桜も麗しい高原のリゾートホテルへ。贅沢な客室の露天風呂から望む森と山の大パノラマに息を呑む。パブリックバスはサウナに水風呂も擁するポテンシャル高き天然温泉で1130ステイの楽しみ。リゾートホテルの大きな楽しみはディナーであるが、1130も様々なダイニングを擁する。

 和食は旬の茸あんかけ仕立てにはじまり、続く椀物はなんとスッポン、さらにお造りのサーモンや炭火で焼かれた山女魚にご当地牛と続くが、料理長の新たなトライは猪豚だという。群馬県上野村へ仕入れに出向いたというまさにジビエ。リゾートホテル連泊の楽しみもまたグルメだが、翌日のフレンチではサーモンは忘れ得ぬ食感。季節と土地を感じる滋味溢れる時間を楽しめる。

10月 赤城宿 清芳山荘(群馬県前橋市)

https://akagi-shuku.com/hotels/seiho-sanso/

 上州山間部の古民家一棟貸ラグジュアリー宿。敷地内に本邸と隣接する別邸2棟。伝統を感じる重厚感たっぷりの雰囲気。ハードそのものは相当な歴史を重ねているので、どれだけホテルライクな快適性にフォーカスしているかも重要だ。本邸にはセルフロウリュウのウッディなサウナもあり、古民家の雰囲気にマッチ。露天水風呂はチラーなしの水道水だが、この時期の高原水道水はキリリと肌を引き締める。

 古民家の夕餉は炊きたて土鍋ご飯が最高のごちそう。群馬の野菜が美味しいシンプルなおかずの一品一品がまたご飯を引き立てる。メインは上州牛すき焼きという豪華版。木製のテーブルにはきちんとIHが組み込まれている。ご当地ワインに締めは水沢うどんと何処までもエリアをフィーチャー。

2025.02.28(金)
文=瀧澤信秋