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いま最も注目すべき若手俳優・円井わん。猫愛に満ちた生活を語る

 2月22日はニャン・ニャン・ニャン=猫の日。1998年に日本の女性誌ではじめて「猫」を特集したCREAが、猫と猫を愛する人にフォーカス。

 俳優の円井わんさんは現在、ウランちゃん&ルイくんという愛猫2匹とともに暮らしており、保護猫活動も熱心に行っている。

 円井さんといえば、連続テレビ小説「虎に翼」の音羽綾子役や、「不適切にもほどがある!」、主演映画『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』など話題作への出演が相次いでおり、急上昇中の注目俳優。

 日々の撮影で忙しいなか彩られる、円井さんと猫との暮らしとは。その愛を全開に語っていただいた。

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猫“だけ”はいなかった実家暮らし時代

――円井さんは現在、2匹の愛猫と暮らしています。出身は大阪ですが、もともとご実家でも猫を飼っていたんですか?

 飼っていませんでした。というより猫だけはいなかったんです。うちの家族は全員動物好きで、これまでインコ5羽に熱帯魚、カブトムシやスズムシの虫類を飼っていて、祖母の家ではヨークシャー・テリアも飼っていました。私自身、猫は懐かなさそうで怖いイメージを持っていたんですよね。

――そうでしたか……! 猫との出会いやきっかけは何でしたか?

 17歳のとき、近所に何匹か猫が捨てられていたんです。そのうちの1匹、生後3か月の黒猫が見るからにガリガリで……思わず保護しました。当然のように栄養失調で、お医者さんに連れて行ったら「生きるか死ぬか、五分五分です」と言われて。母親と一緒に哺乳瓶でミルクをあげたらすごく飲んでくれて、ごはんをあげて、様子を見て……としているうちに一緒に暮らす流れになりました。

 実家のインコがなっちゃんという名前で、最初はなっちゃんよりもちっちゃかったので、“こなつ”という名前に。親も猫好きではなく、特に父親は飼うことに最初すごく反対していました。それが、今ではお父さんが一番溺愛しているという(笑)。

――あるあるですね(笑)。元気に育ってくれてよかったです、どんな子ですか?

 すっかり元気で9歳になりました。毛並みもツヤツヤです。気が強い女の子で、ピューマみたいですよ(笑)。

――初めて猫と生活して、驚いたことなどもありましたか?

 とにかく「登る」ことですね。網戸にも登るし、靴下の繊維に爪をひっかけて人間にも登ってくる! インコのなっちゃんでさえ私の肩に近づくことはないのに、こなつはそこまで登ってきたりして。すごいな、やんちゃだなとびっくりしました。私は18歳で上京しちゃったので、今では実家に帰って会っても「シャー!」から始まります(笑)。

――上京されるときは、動物を含め家族から離れるのでとても寂しかったのでは?

 寂しかったです。でも(俳優になりたいという)目的のほうが強かったので、とにかく頑張ろうと決心して出ました。今まで生き物がいない生活をしたことがなかったので、一人暮らしでごはんをあげる対象がいないことに最初は慣れず……。ただ、当時住んでいたエリアは、ものすごく野良猫がいたんです。夜な夜な見に行って癒やされていましたね。

――東京の生活をスタートして、どのくらいで1匹目の猫・ウランちゃんを迎えることになったんでしょうか?

2025.02.22(土)
文=赤山恭子
写真=円井わん