この記事の連載

“弟”すぎるルイのかわいさ「わがままで、おしゃべり」

 保護猫施設の人から「3匹保護していて2匹は引き取り手が決まったけど、1匹オスが残っちゃった」と連絡がきたんです。「じゃあ、引き取ります」と二つ返事でした。たまたま私にご縁があっただけで、私がいなくても絶対に誰か引き取っていただろうなと思うぐらい、かわいいグレーの男の子でした。2021年から一緒にいるので、ルイは4歳になりましたね。

――ウランちゃんとルイくんの相性は?

 最初に対面するとき「シャー!!」と威嚇するのが普通じゃないですか。ウランとルイはまったくなかったんです。最初はケージにルイを入れていたんですけど、夜中になってもずーっと鳴いていて。虐待みたいに思われても……と思いケージから出したら、その日からウランと一緒に寝ていたほどです。

 私の友達、ウランのことを「神」「全動物の鑑」「悟ってる」とベタ褒めするんですよ。たしかに、うちで保護した猫たちは大体みんなウランのおっぱいを1回吸う。「出ないよ! 出ないよ!」と言うけど、みんな絶対に1回は吸うんです(笑)。ウランのやさしさや温かさに、すごく助けられています。

――ウランちゃんがお姉ちゃん、ルイくんが弟みたいな感じなんですかね。

 ルイは本当に「弟」という感じです。わがままだし、ずっとミャーミャーおしゃべりしているし。ごはんのときも、「ウランが食べてるから僕も食べる!」みたいな感じ(笑)。猫らしくなさすぎて、5歳児の男の子を世話してる気がします。

――2匹と暮らしていて、どんな瞬間が好きで、幸せだと感じますか?

 寝るとき、ですかね。電気を暗くした瞬間そばに来るんですよ。ウランは私の脇のあたりで、ルイはお腹のほう、ウランのちょっと下ぐらいで寝るんです。夏は暑いから来てくれないけど、冬は最高。今の生活が本当に幸せです。仕事と猫で満たされているので……恋人という存在が入り込む余地がなさそうです(笑)。

――(笑)。現在、出演作も増えていますしお忙しいですよね。不在が多くなるときは、どういう工夫をされていますか?

 ありがたいことに、友達がみんな近所に住んでいるので、助けてくれています。みんな、バイトみたいにシフト制で来てくれるんです。月曜日の夜はAちゃん、火曜日の朝はBちゃん……みたいな感じで。みんな忙しいのに「ウランとルイに会いたいから」と言ってくれて、すごく感謝しています。

 先日も、地方ロケ撮影のために1週間ぐらい東京を離れていたんですよ。ずっとペットカメラを見ていました。最初は「ウランー、ルイー」とペットカメラのマイクで話しかけたら反応してくれたけれど、最近は見向きもしてくれなくて寂しい。泊まりの撮影も多いけれど、そのたびに「あんたらのごはん買うために働いてくるわー!」、「帰ってこられないのは、ウランとルイのためなんだよ」と話しています(笑)。頑張る原動力になっていますね。

――率直に、猫のどこが好きですか?

2025.02.22(土)
文=赤山恭子
写真=円井わん