本当にここまで描いて良いのだろうかと、圧倒的リアリティに度肝を抜かれる。体中にしみわたるような迫力が胸に突き刺さる。「賞」をなぜ欲するのか…その思いが強ければ強いほど周りが見えなくなり、身を滅ぼすこともある。生々しく深い人間の欲望をまざまざと見せつけられた。
私は今書店員として、一人でも多くの方にこの作品を届けたい、という強い思いに駆られている。大切に大切に売っていきたいと思う。
紀伊國屋書店久留米店 池尻真由美さん

それぞれに譲れないものがあって、越えてはいけない一線があって、それでもどうしても欲しいモノがあって……暴走していく登場人物達から目が離せない!
決して身を置くことのない世界の渦に、気付けば飲み込まれていました。
TSUTAYAサンリブ宗像店 渡部知華さん

命がけで作家が小説をうみ、その小説にどれくらい寄り添い編んでいくのか、作家と編集者の精神の真っ向対決のようだった。これほど赤裸々に作家の欲望が書かれていて、くらくらしたが、まぎれもない真実だろう。
一線を越えたこの小説が怖くて、苦しくて、悲しくて、美しかった。
ジュンク堂書店滋賀草津店 山中真理さん

女性作家の行動を通して読者を驚かす今作。完全に引き込まれた。欲望は果てしなくいくので終わりはない。でも主人公と共に痛みを伴う涙は未来のプライズであり美しい。
有隣堂ららぽーと海老名店 塚田亜紀子さん

誰かに認められたい、褒められたい!誰だってそうなのではないだろうか。作家であれば、それは最も注目される直木賞。喉から手が出る程に欲するカインがそれに固執する気持ちが物語全体から迫ってくる。
物語の迫力に喘ぐようでした。凄い!
それぞれの想いが詰め込まれた一冊を私たちはいつも手にしているのですね。
未来屋書店大日店 石坂華月さん

作家の業と性。編集者の業と性。交錯する思いがときに苦しい。
これから先の文学賞を見る目がまた少し変わる気がする。
AKUSHU BOOK&BASE 石田美香さん

狂いそうなぐらいの思いを持って出版まで漕ぎ着ける作家の生き様を見た。
水嶋書房くずはモール店 枡田愛さん


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2025.02.04(火)