冷たく乾いた木枯らしが吹き、日本に冬がやってきました。自然の美しさと厳しさをひときわ感じる季節です。
凍てつく寒さが生む景色や、澄んだ空気に映えるイルミネーション……日本各地の冬ならではの絶景・風物詩を集めました。
暖かくして、今しか見られない冬景色に会いにいってみませんか? 今回は、宮崎県が誇る冬の絶景・風物詩をピックアップ。日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。
» #01 大根やぐら
» #02 師走まつり
» #03 冬の浄専寺しだれ桜
» #04 高岡の月知梅
» #05 鬼の洗濯板
» #06 南郷城跡の桜
» #07 萬福寺の紅梅
» #08 えびの高原
» #09 道の駅なんごうから眺める合格岩
» #10 天岩戸神社御神体の注連縄
◆大根やぐら
「大根やぐら」は、宮崎平野の冬の風物詩。田野町、清武町などで特に多く見られ、国内の大根やぐらのほとんどがこの地域にあるといわれている。
やぐらはたくあんなどの漬物用の干し大根を作るためのもので、高さ約6メートル、幅約6メートル、長さは最長150メートル。巨大なやぐらが立ち並ぶ風景は、日本一の干し大根と大根やぐらの町ならではだ。
また、「田野運動公園南側駐車場横」や「県道宮崎・田野線沿線法光坊地区ほ場」の大根やぐらではライトアップを実施。ずらりと干された真っ白な大根がカラフルな光に照らされ、大迫力の光景が広がる。
見ごろの時期:12月上旬〜1月下旬ごろ
ライトアップ開催時期:例年12月中旬〜1月中旬ごろ
大根やぐら(だいこんやぐら)
所在地 宮崎県宮崎市田野町・清武町など
https://miyazaki-daikon-yagura.jp/daikonyagurainfo.html
◆師走祭り
「師走祭り」は、美郷町に語り継がれる「百済王族伝説」を元にした伝統行事。1300年以上もの歴史があり、別々の神社に祀られた百済王族の親子が年に一度対面する儀式が執り行われる。
儀式は、禎嘉王を祀る「神門神社」と、息子の福智王を祀る「比木神社」の合同で行われ、比木神社の一行が神門神社まで約90キロメートルの道のりを巡行し、そこで3日間過ごすというもの。
祭りのハイライトとなるのは、一行が神門神社に入る際の「迎え火」の儀式。勢いよく燃え盛る高さ約5メートル、約30基のやぐらの間を行列が進む様子は圧巻だ。
開催日:2025年1月17日(金)~19日(日)
師走祭り(しわすまつり)
開催地 宮崎県東臼杵郡美郷町南郷神門本村(神門神社)、児湯郡木城町大字椎木1306−イ(比木神社)
https://www.visit-misato.jp/infopage/siwasumatsuri/
2025.01.13(月)
文=CREA編集部