見どころ①秋に輝く「ミライの桜」の意味
小金井公園の西口から園内に入ると、まず出会うのが「ミライの桜」と名付けられたライトアップ。
桜といえば春ですが、ここ小金井公園では注意深く園内を眺めるとあちらこちらに桜の若木が植えられていることに気づきます。この若木たちが春夏秋冬を通して成長し続け、やがて大樹となりたくさんの花を咲かせる......見過ごしてしまうほどの細く若い木々、いうなれば「ミライの桜」たちが秋の夜にその存在感を放つ、そんなライトアップになっています。
見どころ②極彩色の錦絵ねぶた「小金井小次郎」
続いて歩いているとふと現れる東屋。少し奥まった場所にひっそりと佇む建物に反して、そのライトアップは華やか! 極彩色の錦絵ねぶたが目に飛び込んできます。
ねぶた祭で毎年受賞を重ねるねぶた師・北村春一氏が今回のために制作した作品で、小金井市ゆかりの人物「小金井小次郎」が描かれています。江戸末期の大侠客・小金井小次郎は、遠島先の三宅島で島民のために井戸を作り後世まで人々に慕われ、小金井市と三宅島が友好都市となるきっかけを作った人物。そのストーリーを表すかのように、水の流れの中に鮮やかな紅葉が描かれています。
2024.11.30(土)
文・写真=上野 郁