高機能ドライヤーは2万円以上を選ぶべし! 選ぶ時の注意点は2つ

 先述した通り、高機能ドライヤーはいいモノを選べば効果を実感できる、費用対効果の大きいアイテムです。

 しかし、各メーカーも「安く買いたい」というニーズに合わせ、効果をグレード分けして複数のドライヤーを用意しているのが現状です。グレードの違いによって効果はピンキリで、安易に低いグレードのものを選ぶと、わざわざ投資する価値がなくなってしまいます。

 迷ったらメーカーのエントリーモデル(初めての方に向けた型)を選ぶのが無難ですが、筆者の体感では、最低でも2万円以上のものを選ぶようにする方が効果を実感でき、満足度が高いと思います。

 そして、選ぶ際には気をつけたい2つのポイントがあります。

 まず1つ目は、「ツヤツヤになる」効果を重視した高機能ドライヤーの構造上、「風力と熱」が弱くなってしまうことです。ドライヤーは「風力と熱」がパワフルである方が、早く乾きます。「風力と熱」が弱い高機能ドライヤーは、お子さんの髪を乾かす場合には「熱いっ!」と嫌がられることが少ないなど、プラスにも働きますが、当然、乾くまでの時間は遅くなってしまいます。

 2つ目は「音」です。「風力と熱」が弱くなることをカバーするために、強風のモーターを搭載している高機能ドライヤーも多く出ています。しかし、結果として「モーター音」が大きくなりやすく、中には甲高い音が鳴るドライヤーもあります。

 ただでさえ大きな音の鳴るドライヤーは、ご家庭ではペットが嫌がってしまったり、テレビが聞こえなくなったりするなどのデメリットがあります。我が家でも、赤ちゃんを起こさないように、深夜のドライヤーにはかなり気を使っていますが、「ツヤツヤになる」効果の代償として音が大きくなってしまうことを考慮しましょう。

 次点として、メーカーの「アフターケア」についても意識することをオススメします。というのも、「壊れるまで、長く使い続ける」が当たり前だった従来のドライヤーとは異なり、高機能ドライヤーは故障しやすい傾向があるからです。

 各社の故障した際の「問い合わせ先」や「カスタマーセンター」の充実具合は、千差万別です。「そもそも電話受付が無い」「HPを検索しても問い合わせフォームに行きつかない」「修理依頼したら◯週間かかる」など、メーカーによっては対応が不十分なこともあり得ます。

 高機能ドライヤーは高額になりますから、購入後も安心して使えるモノを意識して選ぶのが良いでしょう。

2024.10.26(土)
文・イラスト=操作イトウ