海外でガチャは「ルートボックス」と呼ばれ、一部の国では規制されている。ガチャの問題はさまざまである。ギャンブルに近いという見解もあるし、商売として健全でない側面もある。何より確率が低い割によい金額をとる傾向にある。

 ただ、こういったお金の問題もいずれ子供に教えなければならないものではある。世の中には確率機のクレーンキャッチャーがあること、ショッピングモールにある1000円ガチャは損をすることがたいていなど、ひどい現実はゲームの外にもあり、それをいずれ学ぶ、もしくは教える必要がある。

 また、ガチャも健全に遊べているのならば問題はない。身体に悪影響ばかりある酒、愚者の税金と呼ばれる宝くじですら、適切に楽しめているのであれば問題ないように、やはり欲望を飼いならすことを教えるべきだろう。

 

究極的な解決法は…

 やはり究極的な解決方法は、ゲームについてよく知ること、そして、子供とコミュニケーションをとることだ。

 どんなゲームなのか知っていれば、その課金形態がまともなのか、それともお金をたくさん要求してくるのかわかる。子供がゲームでストレスを溜めることがあれば、どうやって解決すればいいかの足がかりになる。

 子供の特性を知ることにより、どう遊ばせれば安全なのか、どこに気を使うべきかわかるようになる。それを子供に伝えられれば、成長したあと本人がその特性とうまく付き合えるようになるかもしれない。

 #1で書いたようにゲームにはメリットがあり、楽しく学ぶという大きな利益を得られるのだ。そしてここまで書いたように、確かにゲームにまつわる問題はあるものの、多くがいずれ子供が対応しなければならない問題でもあり、親が対処法を教えるべきものであろう。

 ともあれ、私が「子供にゲームを遊ばせるか否か」と聞かれたら、「子供にゲームを遊ばせるべき」だと答える。多くの人が遊んでいるものであり、学びに繋がるメリットがあり、しかも遊ばせまいとしてもいずれ遊ぶ可能性が高いのだから。親が様子を見られるうちに遊ばせて、問題を含めうまい付き合い方を教えてあげたいものだ。

2024.09.15(日)
文=渡邉 卓也