この記事の連載

 のっけることで生まれる、新たなおいしさ。フードライターの白央篤司さん、ごはん同盟のしらいのりこさんが「のっけて、食べる」楽しさを、毎日交互にレシピ付きで綴っていきます。

 きょうの当番は、しらいさん。

※本記事は、再公開したものです(初出:2022年9月24日)

» きのうのレシピ「鶏トマトバジルのっけごはん」

連載「のっけて、食べる」が一冊の本に!

フードライターの白央篤司さんと料理研究家のしらいのりこさんが、365日毎日交代で綴ったCREA WEBの人気転載「のっけて、食べる」の書籍が発売。365種のレシピの中から厳選した98レシピを収録しました。簡単でおいしくて、ちょっとの工夫で栄養もとれて、しかも洗い物も減らせる……忙しい私たちの助けになること間違いなしの一冊です。

発売日 2024年9月11日(水)
定価 1,540円(税込)
文藝春秋
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vol.72 せせりのチンジャオロースのっけ

せせりのチンジャオロースのっけ。
せせりのチンジャオロースのっけ。

 せせりは鶏の首まわりのお肉。1羽からほんの少ししかとれない稀少部位です。

 2年ほど前に福井県の大野を旅したときに、「おおみ」という鶏焼肉のお店で衝撃のおいしさのせせりをいただいて、せせりファンに。でもいかんせん、貴重な部位なので、中々スーパーで見かけることありません。

 ところが、先日、近所のスーパーでせせりを発見! まずは塩焼きで楽しんだあと、次の日はチンジャオロースに。適度な弾力といい感じの脂……やっぱりせせりっておいしいわぁ。

■材料(2人分)

・せせり:200g
・ピーマン:2個
・エリンギ:1/2pc
・生姜千切り:1片
・ごはん:適量
・サラダ油:適量

[下味]
・塩小さじ:1/4
・酒、片栗粉、米油:各大さじ1

[合わせ調味料]
・水:1/2カップ
・醤油、オイスターソース、黒酢:各大さじ1
・砂糖、ごま油:各小さじ1
・塩:少々

■作り方

(1) せせりは棒状に切り、下味をもみこむ。ピーマン、エリンギも棒状に切る。

(2) フライパンにサラダ油と生姜千切りを入れて強めの中火で熱し、せせりを炒める。

(3) せせりの色が変わったら、ピーマンとエリンギを加える。全体がしんなりしたら合わせ調味料を入れて全体を混ぜ、とろみがでたら火をとめる。

(4) (3)をごはんにのっける。

 この下味とあわせ調味料はチンジャオロースの基本の味つけですので、せせりの代わりに鶏むね肉、豚もも、もちろん本家本元、牛もも肉にもお使いください。

 一昨日のトマト麹、白央さんの仰る通り、羊肉に合います。その時はクミンを入れるとさらにおいしくなるかと。

おいしいもののっけ隊(隊員2名)

白央篤司(はくおう あつし)

「暮らしと食」がテーマのフードライター。日本各地のローカルフードに詳しい。著書に『自炊力』(光文社新書)など。オレンジページやメトロミニッツなどでコラム連載中。
https://www.instagram.com/hakuo416/


しらいのりこ

お米料理研究家。米農家出身の夫、シライジュンイチと共にごはん好きの炊飯系フードユニット「ごはん同盟」として、美味しいご飯の炊き方やお米の料理、ごはんに合うおかずなどのレシピ考案を行う。
https://linktr.ee/shirainoriko

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Column

のっけて、食べる

のっけることで生まれる、新たなおいしさ。フードライターの白央篤司さん、ごはん同盟のしらいのりこさんが「のっけて、食べる」楽しさを、毎日交互にレシピ付きで綴っていきます。

2024.09.24(火)
文・撮影=しらいのりこ
イラスト=二村大輔