●「愛しのマリンバ」黒猫同盟/ビクターエンタテインメント

「猫の時間を感じる。死後の平安を感じる」――町田さん

 音楽プロデューサーの上田ケンジと小泉今日子による「黒猫の目線を通して見つめた世の中」を音楽で描くユニット「黒猫同盟」のセカンドアルバム(2024年2月22日に発売)に収録された曲。

 ユニット名は、ふたりが同時期に黒猫を保護したことに由来。

 ゆったりとしたマリンバとギターの優しいメロディとコロコロと変わるテンポがまるで猫のような楽しい一曲。

「愛しのマリンバ」(『ムーランルージュの黒猫』収録より)

作詞・作曲・編曲 上田ケンジ

マリンバの梯子で空の上まで
マリンバの梯子で靴音響かせ

明日も一緒さ ルルル ルルル‥‥

町田 康(まちだ・こう)さん
作家

1962年大阪府生まれ。97年初の小説『くっすん大黒』で野間文芸新人賞、2000年に『きれぎれ』で芥川賞受賞。猫との日々を綴ったエッセイとして『猫にかまけて』『猫のよびごえ』など。16年からはバンド「汝、我が民に非ズ」を始動。23年に『口訳 古事記』で舟橋聖一文学賞受賞。
猫とは: 「憧れ」

 K-POP界のレジェンド、SUPER JUNIOR-D&Eドンヘさん、ウニョクさんをお迎えしたスペシャルインタビュ―、&TEAMJOさんと愛猫ミントの貴重な2ショット、SNSで話題沸騰中のマンガ『猫に転生したおじさん』作者・やじまさんによる特別描きおろしマンガ&シール付録など、「猫のいる毎日は。」特集は「CREA」2024年夏号でお読みいただけます。

2024.08.27(火)
写真=末永裕樹
イラスト=Caffeine House

CREA 2024年夏号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

猫のいる毎日は。

CREA 2024年夏号

猫のいる毎日は。

定価950円

人生に大切なことを猫は全部知っています。過去や未来ではなく、いまを生きること。必要なときに食べ、好きなときに眠ること。人に気を使いすぎないこと――。そう、猫は最高! それにしても、私たちはなぜこんなにも、この不思議な生き物に魅了されてしまうのでしょうか。1998年に日本の女性誌ではじめて「猫」を特集し、パイオニアだったCREAが、終わらない猫ブームが続くいま、12年ぶりに、猫と人との幸せな関係を紐解きます。