●「黒ネコのタンゴ」皆川おさむ/フィリップス

「昭和四十五年、爆発的にヒットして毎日のようにテレビから流れて頭に染みこんで未だに消えない」――町田さん

 1969年10月発売、ひばり児童合唱団に所属していた6歳の皆川おさむのデビュー曲。原曲はイタリアの童謡「Volevo un gatto nero(黒猫が欲しかった)」。

 シングル盤が発売されるとオリコンで14週連続1位、70年のレコード年間売上で1位と大ヒットを記録した。

 これをきっかけに70年には「子ども歌手」が流行するなど、社会現象を巻き起こした国民的童謡。

「黒ネコのタンゴ」

作詞・作曲 PAGANO FRANCESCO
作詞 MARESCA FRANCESCO SAVERIO SORICILLO ARMANDO
訳詞 見尾田みずほ

だけどときどき 爪を出して ぼくの心を悩ませる

夜のあかりが みんな消えても
君の瞳は銀の星よ
キラキラ光る 黒ネコの目
夜はいつも 君のものさ

2024.08.27(火)
写真=末永裕樹
イラスト=Caffeine House

CREA 2024年夏号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

猫のいる毎日は。

CREA 2024年夏号

猫のいる毎日は。

定価950円

人生に大切なことを猫は全部知っています。過去や未来ではなく、いまを生きること。必要なときに食べ、好きなときに眠ること。人に気を使いすぎないこと――。そう、猫は最高! それにしても、私たちはなぜこんなにも、この不思議な生き物に魅了されてしまうのでしょうか。1998年に日本の女性誌ではじめて「猫」を特集し、パイオニアだったCREAが、終わらない猫ブームが続くいま、12年ぶりに、猫と人との幸せな関係を紐解きます。