【青森】自然がつくり出す美景と珠玉のアートを満喫
◆十和田・奥入瀬
爽やかな涼を求める東北の旅。魅力的なデスティネーションが数あるなかで、とりわけ人気が高いのが、青森の十和田・奥入瀬エリア。
周囲を原生林に覆われた標高約400mの十和田湖と、その畔から約14kmにわたって広がる奥入瀬渓流の清涼な絶景が素晴らしい。
奥入瀬川に沿って縫うように続く散策路をのんびりと歩き、ときおり木々のパワーを全身で感じながら深呼吸……。心身が穏やかにリフレッシュしていくのを実感できます。
また、さらなる癒やしを求めるなら、奥入瀬渓流から車で15分ほどの地にたたずむ、1000年の秘湯「蔦温泉旅館」もおすすめ。
天然・自噴の温泉で日ごろの疲れをすっかり洗い流し、青森の旬をふんだんに取り入れた会席料理に舌鼓。長い歴史を刻んできた、旅情をそそる建築も見どころです。
そして、十和田・奥入瀬といえば、さまざまなアートに出会えるのも大きな魅力です。
その玄関口となる十和田市には、現代アートにおける世界的スターたちの作品を間近で鑑賞できる十和田市現代美術館が。
さらに渓流散策の拠点となる奥入瀬渓流館の近くには、東北が育んできた珠玉の手仕事に触れられるセレクトショップ「暮らしのクラフト ゆずりは」も。
いずれも旅の目的のひとつになる素敵な空間で、唯一無二の美意識に心が満たされるひとときを満喫したい。
ワンランク上の東北旅に乗ってみたいJR東日本の人気列車
◆東北新幹線「グランクラス」
東北の旅をもっと楽しく、贅沢なものにするなら、まず予約しておきたいのが東北新幹線「グランクラス(飲料・軽食あり)」。
東京駅では出発前のひとときを「ビューゴールドラウンジ」(8時~18時)でくつろぎながら過ごすことができ、車内ではグランクラスアテンダントがおもてなし。ウェルカムセットやドリンク、和食・洋食から選べるこだわりのリフレッシュメント(軽食)など、上質なサービスが評判です。
※「グランクラス(飲料・軽食なし)」はサービス内容が異なります。
◆「TOHOKU EMOTION」
東北の美味を存分に堪能する旅なら、列車全体がレストラン空間となっている「TOHOKU EMOTION」にぜひ。
ライブキッチンスペース車両も連結した列車で、東北の美食を牽引する料理人が監修するメニューを三陸の車窓とともに満喫。今夏の往路は、奥州市の老舗日本料理店によるランチコース、復路は、盛岡の人気ホテルによるデザート&アフタヌーンティーを提供します。
2024.07.12(金)
文=矢野詔次郎
写真=長谷川 潤
CREA Traveller 2024 vol.3
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。
この記事の掲載号
CREA Traveller
2024 vol.3
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「CREA Traveller」2024 vol.3の特集は、「イタリア特集」。