ただし当然部屋の中は湿っぽくなりますので、カーテンの洗濯は空気の乾燥した晴れた日にするのをお勧めします。
自宅で洗えないカーテンの“見分け方”
ポリエステルではなく、天然素材のウール(羊毛)やシルク(絹)を使っているような重厚で高級なカーテンは自宅洗いをすると不可逆的に縮んでしまう可能性が高いので、洗うならば外注、専門店でのドライクリーニング一択にするのが無難です。
コットン(木綿)やリネン(麻)のカーテンも縮みが出やすいので自宅では洗濯せず、専門店に相談しましょう。
また材質不明な手作りカーテンや、長期間吊るしっぱなしで洗濯表示が日焼けして素材不明なもの、長期間吊るしっぱなしで生地が日焼けで傷みすぎているものも、自分で洗濯するのはやめておくか、するならば自己責任で、がんばりましょう。
ちなみに「遮光カーテン」でもポリエステル製で洗濯表示が洗濯機洗濯可能なものであれば、前述の方法で自宅洗濯できます。
カーテン洗濯のついでにやっておきたいこと
カーテンのみならず、窓周りはガラス窓そのものや、カーテンレール、カーテンボックスにもホコリやカビ、ベタついた汚れがついていることが多いのです。洗濯している間に拭き掃除をしておくと、せっかく洗ったカーテンを汚さずに済みます。
もしこれといった洗剤や掃除道具が無い場合は、100円ショップでクルマのフロントガラス掃除用の使い捨てウエットシートを買ってきて、それで窓ガラスやサッシを拭くのをおすすめします。手軽に綺麗になります。
カーテンを洗っておきたいワケ
そもそも「カーテン、今まで洗濯したことなんか一度もないけど、洗濯する意味なんてあるの?」と思われる方もいるかもしれませんが、カーテンを洗濯すると、例えばこんなメリットがあります。
・部屋の空気がてきめんに良い匂いになります
・空気清浄機をつけたかのように部屋のホコリっぽさが消えます
・白系のカーテンなら、部屋の中が一段階明るくなります
部屋の中でもとりわけ広い面を覆う布であるカーテンには、思いのほかホコリが付着しています。さらにホコリだけでなく油煙、屋外由来の煤煙や花粉などのPM2.5と呼ばれる微粒子が付着し汚れています。喫煙しているならもちろんヤニも吸い込まれています。
2024.06.02(日)
文=藤原千秋