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●突如飛び込んできた「歌朱印」のニュース

 この5枚を聴き終わり、私は遠い目になってしまった。彼らは「メリーアン」というビッグヒットまで、こんなに様々な楽曲を出していたのか。

 彼らの音楽は何でもあり(オールマイティ)。聴いていると「なんにだってなれる」勇気と素直さを貰える。

 音楽とはまさに旅。聴くものまでも冒険者に変えるのだなあ。

 さあ、ついに「メリーアン」収録の7枚目のアルバム「ALFEE’S LAW」まで来た。震える指をプレイボタンに乗せようと思ったが、いや待て。その前に、一つのターニングポイントにたどり着いた祝いをしたい――。

 そんなとき、奇跡のニュースが舞い込んできたのである。

「THE ALFEE デビュー50周年記念『歌朱印』をプレゼント
オリジナルグッズが当たるキャンペーンを4月3日よりスタート」
https://big-echo.jp/campaign/alfee/

 ううう歌朱印? 初めて聞く単語である。メガネを拭きながら読み進めると、全国のビッグエコーの50店にそれぞれ、アルフィーのヒット曲が割り振られており、歌のタイトルが書かれた「歌朱印」がもらえるという、深夜の会議で決まったようなハイな内容だった。

 ううむ、これは参加したい。しかも「メリーアン」の歌朱印を受け取ることができるのは、大阪の吹田岸辺店ではないか。

 大阪在住の私。神様が、私に「メリーアン」の宴をせよと背中を押している――。

 ということで、行ってきました。その様子は「歌朱印編」へ続く!

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田中 稲(たなか いね)

大阪の編集プロダクション・オフィステイクオーに所属し『刑事ドラマ・ミステリーがよくわかる警察入門』(実業之日本社)など多数に執筆参加。個人では昭和歌謡・ドラマ、都市伝説、世代研究、紅白歌合戦を中心に執筆する日々。著書に『昭和歌謡出る単1008語』(誠文堂新光社)など。
●オフィステイクオー http://www.take-o.net/

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Column

田中稲の勝手に再ブーム

80~90年代というエンタメの黄金時代、ピカピカに輝いていた、あの人、あのドラマ、あのマンガ。これらを青春の思い出で終わらせていませんか? いえいえ、実はまだそのブームは「夢の途中」! 時の流れを味方につけ、新しい魅力を備えた熟成エンタを勝手にロックオンし、紹介します。

2024.05.18(土)
文=田中 稲